第16話 宮中内の部署&そこで働く人たちの呼び方
№13 宮中内の部署&そこで働く人たちの呼び方
白川紺子さんの『後宮の烏』から、宮中内の部署&そこで働く人たちの呼び方に関係する語彙を集めてみました。
部署
①
第6話で書いた<蓮容餡の饅頭>。白川紺子さんの『後宮の烏』で、帝の高峻が烏妃に頼み事をするために持参した<蓮容餡の饅頭>だけど、それを作った部署が、宮中にある≪甜食房≫。
甜食とは、甘い食べ物。今でいうところのスウィーツ。そして房には家とか部屋の意味があります。どうやら『後宮の烏』の宮中の設定には、食事を作るところとは別に、甘い食べ物を作るところがあるようです。この≪甜食房≫という言葉、白川紺子さんの造語かと思ったら、中国語でありました。
②
白川紺子さんの『後宮の烏』に書かれている宮中において、妃嬪や宦官たちの名簿と記録を保管している部署。
この≪内僕寮≫という言葉は、検索しても出て来ませんでした。白川紺子さんの造語なのか、中国古代史の中にある言葉なのかは不明です。
④
書付けや手紙など、書類関係の仕事をつかさどっている部署。
⑤
妃嬪たちが住む殿舎内にある台所。
ということは、≪甜食房≫があるように、皇帝の食事を作る部署や、妃嬪の殿舎に住んでいないものたちのための食事を作る場所は、また別にあるのだろうと思われます。華流時代劇ドラマをみていますと、宮中内のどこかで一か所で作られた食事を、時間がくるたびに、妃嬪たちの住む殿舎に運んでいました。妃嬪たちの食事は、それぞれの殿舎内で作っていたのか、宮中のどこか一か所でまとめて作っていたのか……。まあ、そんなことまで設定が必要な中華ファンタジー小説は、それほどないとは思いますが。
係名
①
≪内掃司≫は宮中内のお掃除係。
≪内膳司≫は食事係。
≪内書司≫は、たぶん事務係みたいなものかと思います。
ここまで書いていて、大きな会社の組織を書いているような気になってしまいました。宮中では、妃嬪と彼女たちの傍らにいて世話をする宮女以外に、多くの人たちが働いています。
随時、書き足していく予定です。
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