第78話 深謀のダンジョン

二階以降はスタンピードの影響はなく、進むことが出来た。

しかし、中々面倒なダンジョンだった。

二階からは急に迷路のような洞窟使用になっており、

数々のトラップが仕掛けられていた!!

クロが一々引っかかって、危なっかしいのだ・・・。


「クロ!危ないから、俺の肩に居なさい!!」俺

「く~ん」クロ

「楽しかったんじゃろう」ポール

「ここのダンジョンはこういった感じみたいだから、地上に戻ったらダナ!」俺

「く~ん・・・」クロ


ちょっとかわいそうだけど、両親に預かってきているから、

あぶない事はさせられない。

まだまだ、子供だし直ぐケガをするからヒヤヒヤするのだ。


結局、大した敵も出ないトラップばかりのダンジョンで、

旨味の無い所だった・・・。

嫌がらせダンジョンか・・・?


結局、ガンガン進みボス部屋の扉にたどり着いた!

「おや?早いの!これで終わりかの?」ポール

「どうだろうね!これもトラップかもね!」俺

ゴゴゴゴゴ・・・ 扉が開く


俺達が進んでいくと、小さな生き物がいた。

それに気付くとそいつは急にビュンビュンと飛び回って、体当たりしてきた。

早いけど、雷よりは遅いだろ?

バリバリ・・・!プシュプシュ・・・。


「はあ・・・強すぎるわよ。これでこの深謀のダンジョン踏破よ!

私はココの管理人ミレーンよ」ミレーン


「どうも。じゃ、スタンピードオフしといてね」俺


ゴゴゴゴ・・・。

宝箱が一つ出てきた。

「なんじゃ一つかショボいの・・・」ポール


「なによ!しょうがないじゃない!

このダンジョンは魔物は少ないし誰も入ってこなかったんだから」ミレーン


「そうなんだ。これからは発見されたから結構入ってくるんじゃないか?」俺


「でもトラップダンジョンじゃ旨味があまりないの」ポール


「しょうがないわよ!そう言う設定なんだから!」ミレーン


「設定があるんだね!とりあえずスタンピードオフしといて!」俺


「分かったわよ!!」ミレーン


「お!宝はなんじゃこれは?」ポール


「鑑定の眼鏡よ!凄いでしょう!!

何でも鑑定出来ちゃう優れものなんだから!」ミレーン


そっか・・・。まあ確かに凄いけど、同じの持ってる・・・。

リングに仕舞っとくか・・・。


「なになに!?あんたストレージリングなんてもってるの?へ?」ミレーン


「ああ。色々とね!

俺達さ、地上にあふれた奴らを掃除に行かないといけないから、じゃあな!」俺


転移装置から地上に戻り、あたりの魔物を狩っていく。

(まだまだ多いね!)俺

(そうじゃの!面倒だの~)ポール

この辺で爺ちゃんは広範囲の魔法をブッパするわけにいかないから、地道な作業だ!

クロは張り切っている。

身体を大きくして、魔物をガブリと食べている。

おお!クロは肉も食べるようだ!

でも、魔石付近の肉と魔石を一緒にって感じで、他は残してるけど・・・。

まあいいか。とりあえず数を減らしてほしい。


朝からダンジョンに入って、今は深夜と言ったところか・・・。

空を鳥の魔物が、移動しているようだな!

空ならばと、雷を広範囲にくらわせる。

空に稲妻が走って、鳥を一層した。バリバリバリバリ・・・!

バサバサバサバサ・・・・・!

光で取りの群れがあらわになったけど、結構居たな・・・。

クロは楽しそうに走って行ってて、落ちた鳥を食べているようだけど、

実際は何をしているのか黒くて見えない。

「クロ~あまり遠くに行くなよ~」俺

「わうっ!!」クロ


俺達は一旦宿に戻って、寝ることにしよう!

休憩だ。

王都の方はどうなっているかな・・・。

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手探り異世界生活 なるカン @NyonG

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