真夜中は純潔
鈴木松尾
真夜中は純潔
龍という字を縦にも横にも二つ、合計四つの龍で一つの字があります。どういう意味か分かりますか、先生。ぼくはなぞなぞのつもりでれんに出したんだけど、それはなぞなぞではないんだそうです。なぞなぞとは、れんが言うには「ウソでも本当でもない事」だそうです。ぼくが夏休みに山形に行って知ったことの一番印象に残ったことはこのなぞなぞの意味です。夏休みの宿題で日記を選んだ理由は簡単そうだと思ったのと、ある日にまとめて書こうと思っていたからです。実際、そうしました。八月十七日に前と先の分を書きました。ごめんなさい。でも今日は八月三十一日です。最後の一日を書き直しています。なんで書き直しているのか、その理由をぼくは説明できません。ぼくはバカだと思います。そういう事が日記を全部書いた日から先にありました。先生はいつも優しく教えてくれるので、ぼくが八月十八日から先の事を正直に書いたらどういう事なのか説明してくれると勝手に思っています。ぼくは名前負けしています。龍次。龍が一つだからそのままでもある気がしますが、ぼくの名前は父さんと母さんが付けてくれたから悪い意味ではないはずです。それでも、使える言葉が少ないんだと気付かされてしまいます。龍が四つで「言葉が多い」という意味だそうです。ばあちゃんの家にあった辞書で調べました。家の辞書でも同じでした。
八月十八日は夏休みで一番楽しかった日です。一日中れんと遊んでいたから。れんはばあちゃんの友達の子供で、ぼくと同い年です。ばあちゃんとれんのお母さんが何で友達なのかは知りません。今思うとそういう事を聞いておけば良かったです。話してくれたのかも知れないけどどうでもいいと思って忘れてしまったかも、です。先生にちゃんと説明できなくて今困っています。先生から授業中によく理由とか目的を聞かれて、分からないでいると「正解を答えられるより、理由と目的を忘れないでいることが大切」と言ってくれたのを思い出しましたが、ぼくにはまだ早いようです。バカですね。れんと友達になった理由はありませんでした。きっとばあちゃんとれんのお母さんも同じだったと思います。理由じゃないけどきっかけはあります。れんがばあちゃんの家に泊まりに来ました。その最初が十八日です。れんがばあちゃんの家に泊まりに来たのは理由があります。それは知っています。れんのお父さんが暴力をしていてれんのお母さんをぶったりけったりしていたのが理由だとばあちゃんから聞きました。れんのお母さんから聞いたのは、家に居ると本とかほうきとか投げつけられていて、れんとあかねちゃんにぶつかったら危ないし、れんのお父さんがどんどん興奮してイスとか固いものを投げる前に逃げた、ということでした。
いつもは優しいお父さんがリモートワークが多くなって会社に行かなくなってからおかしくなったって言ってました。
ぼくらが山形のばあちゃんの家に泊まりに行った理由は東京の感染者数が増えてオリンピックで外国人も増えて、危ないから、です。本当は東京から出てはいけないから山形に行くのはぼくらだけになりました。ぼくと弟の大悟だけです。父さんと母さんは東京で仕事をすると言っていました。東京に住むぼくらが山形に行ったら怒られそうだけど、ばあちゃんは二か月ぐらい前からぼくらの事を近所の人たちに話してくれていたみたいで、着いた時にはお菓子とか果物とかをもらいました。あんまり見た事がないお菓子だったけど味は普通だったからもっと食べたくなりました。ただばあちゃんは「お菓子は一日一個まで」と言って、二個目からはくれないのであまり食べれませんでした。よく冷凍バナナを食べました。これは二個以上くれました。正しくは二本、です。十八日はバナナを三本食べました。前の日かられんとあかねちゃん、れんのお母さんがばあちゃんの家に泊まっていて、一週間ぐらいは居ることになりました。それまでもほとんど毎日れんと遊んでいたけど夕方には帰っていたので、泊まるとなったらこれはさらに楽しくなるなという予感がありました。れんはなぞなぞが好きで、よくぼくらにも出してきました。
「見るだけで『怖い』って言っちゃうごはんってなんだ?」
「分かんない」
「ちょっとは考えなよ」
「梅しそごはん」
「なんで?」
「こないだ梅しそごはんを食べてから車に乗ってちえみおばちゃんの家に行って、また車で帰って来たとき、ゲロ吐いちゃった。そしたら赤い水が出て血かと思った。」
「血じゃなかったの?」
「しそだってばあちゃんが言ってた」
すると大悟が
「ばあちゃんの目って梅干しみたいだよ」
って言うのでぼくは「あー!」って思った次には
「それぼくが最初に見つけたやつだよ」
「で、答えは分かったの?」
「分かんない」
「おこわだよ」
「なんで?」
「おー怖」
「あっそうか」
れんと大悟と三人でよく池で遊んだ。池といってもばあちゃん家(ち)に前にある小さい池で、そこにどうやって水が入って来たのか分かりません。下から湧いているのかも知れないです。水を触ってみたけど熱くなかった。ちょっとぬるい気はしました。触って水温を確かめるとき、もし熱かったら火傷をするのでかなりおそるおそる触りました。ぼくが最初に手を入れました。熱くなさそうだったので片手をコップにして、れんのすね辺りに池の水をかけたら、れんは熱いと思っていたらしく「ひゃあ」って言って跳びました。跳んだけど水が掛かっていて、ぼくらは笑いました。カエルみたいでした。そしたられんも手コップで水をすくってかけてきたのでぼくらも跳んでよけようとしました。よけたところで足がすべって、大悟はなぜかぼくのうでをつかんできていたので、一緒にすってんころりんとしました。そこにれんが上から乗ってきたので大笑いして、大悟はボクの足からサンダルを取って足の裏をくすぐってきました。おなかの上にれんが乗っていて、すごく笑いたいのにそれ以上は笑い声を出せなくて苦しかったです。おしっこが漏れそうになりました。うそです。一てき出てたと思います。結局、どうやって池に水が入ったかは分かりませんでした。近くの吉田堰(よしだせき)が関係あるのかな。
ばあちゃんの家と近所の家の周りは田んぼと畑ばかりで、少し歩くと川が流れています。それが吉田堰です。川といっても土手はなくてコンクリートで水の流れ道を作ってある感じの川です。コンクリートで出来ている堤防のような所から川を見下げると落ちそうで怖いです。落ちたらしがみつけそうなところは無くてコンクリートの内側の壁はつるっとしてそうです。ぬるっとしたら気持ち悪いけど、水が流れている近くだし、毎日掃除していなければきっとぬるっとしていると思います。落ちたら気持ち悪いし、上に登れないし、流されるかもだし、泣いてしまうと思います。ばあちゃんは子供だけで吉田堰に行ってはダメだとよく言っていました。だからあんまり行きませんでした。吉田堰に行くまでには家の裏側の草がたくさん生えているところを通るので、草が足に当たってかゆくなります。
家の前の小さな池には黄緑色のカエルが居て、カエルを見たくてその池に石をよく落としていました。石を入れてもカエルが出て来ない時が多くて、それで裏のところの大きな石を取りに三人で行きました。裏に行ったついでにAコープのガチャガチャで当てた大きいピンポン玉を誰が一番高くバウンドできるか競争して、三人のうちだれかが変なバウンドをさせてしまって、誰が先に取りに行けるか駆けっこをしたり、大悟が転んだり、ぼくが一番にピンポン玉に追いついても、ピンポン玉は土の上にある石とか土のへこみで変な所に行くので、最後はれんが取ったりして楽しかったです。その内、誰が取ってもすぐにバウンドさせて、ピンポン玉を取り合う遊びに変わっていました。カエルのことはその後になります。息が切れて、休んでいるとれんがなぞなぞを出してきます。
「一トンの鉄と一トンの綿はどっちが重い?あとこれはなぞなぞかどうか分かる?」
「鉄!」
「鉄だ」
「違うよ。同じ一トンって言ったんだから重さは同じ。これはなぞなぞかクイズかどっちだ」
「なぞなぞ」
「違う、クイズ」
「なんで?」
「本当の事だから」
「なぞなぞって何?」
「本当でもウソでもない事」
「何それ」
「じゃあ120℃のお湯と80℃のお湯はどっちが熱い?」
「120℃!」
「ハズレ。100℃で水は蒸発するから120℃のお湯はないよ」
「それなぞなぞ?」
「クイズだったかも」
「大悟はまだお湯の事、習ってないか」
「うん」
「じゃあ大悟にも分かるやつね。灰色の犬と黒の犬と、茶色の犬で吠えないのは何色の犬?」
「えー分かんない」
「灰色の犬」
「なんで」
「見た事ないから」
「答えは黒い犬」
「なんで」
「黒と犬をこうやって書くと『黙る』って字になるから」
「ぼくその字、知らない」
「そっか、ごめん。次は大悟も分かるやつにするね」
「うん」
「ちょっと冷たいだけじゃ切れなくて熱くしても切れなくて、すごく冷たいと切れるものはなんだ?」
「冷凍バナナ」
「なんで?」
「ばあちゃんが切ってた」
「言えばいいってもんじゃないよ」
「かき氷」
「おしい!けどなんで?」
「こないだ食べた。そのときはばあちゃんが昔は人力でぐるぐる回して氷をけずったんだよって言ってた」
「そう!答えは水。凍ったら切れるでしょ」
「そうだね」
ばあちゃんはお昼ごはんになると家の周りを歩いて迎えに来る。まだ来ないから遊べる時間だけど、次は何をしようか三人で考えて黙っていた。遠くで犬が吠えている。草がそよいでいる。風がここまで届いているなら、最初の所はどこか気になった。風が始まっている所を見たい。きっと吉田堰だ。そおっと川に近づいた。みんなで手をつないで、ばあちゃんが急に来ても誰かのせいにしないように手を放しちゃいけないって約束した。これからばあちゃんがやってはダメということをみんなで破ってみる。怒られるだろうな。見つからなければ楽しくなる予感がある。
「龍次くんの手、あったかいね」
「さっき走ったから」
「ほんとだ、兄ちゃんの手あったかい」
「ねえ、私がお父さんに連れていかれそうになったら助けてね」
「お父さん怒ってるの?」
「家に誰も居ないから怒るかも」
「ケンカはやだよ」
「ケンカしないでいいよ。私、お父さん好きだもん。今はつかれているだけだってお母さんが言ってた」
「じゃあ平気だよ」
「仕事でつかれてお父さんがたまに暴れるの。だから、そうなったら龍次くん、手つないでね」
「なんで?」
「お父さん、龍次くんまで連れていけないから」
「あ、そうか」
吉田堰は大して面白くなかった。けど危ない川だ。コンクリートで整備されてなければ、土手から川を跳び越えたり、水の中の魚とか見たり、流れをせき止めたりして遊べるのに。
それから小さい池に戻ったけど石を取ってくるのを忘れた。出て来るかも知れないから「カエルくーん」とか「カエルー」とか呼んで待ってたけど出て来なかった。この池にはれんのお母さんがけっこう前に「すいれん」という植物を入れたってれんが言っていた。ヒツジグサと言うらしい。
ヒツジグサは白い花が咲くって聞いた。八月二十日にその花を見た。お昼を食べ終わってからAコープに行こうと池を通り過ぎたときに咲くところを見た。れんが笑っていた。れんの名前の由来はこのヒツジグサのすいれんからだよってれんが言っていた。「すいれんが咲いたってことは私のたん生日でもあるから大きいスーパーボールが出たられんのと取り換えてね」って言われたけど「やだ」って答えた。れんはにこにこしていた。さっき見たヒツジグサが段々と開いているところに似てる。
車の中でれんのお母さんが「ヒツジグサの花言葉って知ってる?」と聞いてきてぼくは「おめでとう」と言ったら笑ってた。ぼくはなぞなぞだと思っていた。れんの本当のたん生日に両手コップに入れたヒツジグサをプレゼントしたら、きっとれんは喜ぶだろうけど、花言葉を知らなかったら、どういう気持ちを込めたらいいんだろう。先生は分かりますか?
夜になってたたみが十枚ある部屋にふとんをしいてみんなで寝ました。ばあちゃんはこの部屋の事を「十じょうの部屋」と言います。十じょうの部屋に大人が二人、子供が四人です。十じょうの部屋は玄関との間に階段をはさんでいます。十じょうの部屋の出入り口に階段の始まりが有って、それが0段目で、0段目は階段に直角に伸びて玄関から居間に上がる廊下にもなっています。十じょうの部屋と玄関は広くて好きです。いろいろ遊べます。ピンポン玉とかゲームとかなぞなぞの本とか辞書とか、外に出ないときはほとんど十じょうの部屋か玄関にいます。玄関はコンクリートの床になっていてそこに「ござ」が敷いてあります。階段の下はござが敷いていなくて、ソファーがあります。階段は三段目から六段目の間は、段を支えるたての木材が両脇に少ししか入っていない階段なので十じょうの部屋の出入口から玄関が見えます。ソファーに座って辞書を読んだりゲームをしていると、れんか大悟が階段からピンポン玉を投げ入れてきます。そうするとぼくもやり返します。なんでこんな話をしたかと言うと、玄関で起きた事を説明するためです。
みんなで十じょうの部屋で寝ていました。すると玄関のガラスの引き戸を開けようとする音が聞こえました。かぎがかかっているので引いてもちょっとしか引けずに元に戻る、そういう二つの音が続いていました。ぼくの目は寝ぼけまなこでしたが、その音がずっと続くので顔を少し上げると、ばあちゃんとれんのお母さんは起き上がっていて、その向こうに居るれんも起きているようでした。「ここに居るんだろう」っていう声が聞こえた時は怖かったです。多分、れんのお父さんだと思いました。段々ガラス戸を開けようとする音が大きくなって「おい」とか「出て来い」とかそういう言葉が家の中に入って来ます。そのときの気持ちを上手く説明できません。何かを取られてしまう予感が有りました。ぼくから何を取られてしまうのか。理由とか言葉とか答えとか、そういうぼくがまだ分かっていないものを取られてしまうなら、なくしても取られたことが分からないはずなのに、このときは何かをぼくの体から「ぶんどられる」感じがしました。「痛い」ことがこれから起こる予感です。
れんのお母さんが玄関に行きました。ござでくつをはかないではだしのままガラス戸のかぎを開けたと思います。れんのお父さんが大きい声で文句を言っていました。内容は分からなかったけど、れんのお母さんを怒っていました。れんのお母さんは小さい声で「近所迷わくになるから声小さくして」と言っていました。ばあちゃんとれんが十じょうの部屋の入口から玄関を見ていた。ぼくもばあちゃんとれんの後ろから見ようとしたとき変な音が聞こえました。そしたられんが「お母さん」と言って玄関の方に駆けました。ぼくはれんが居たところに立ち、ばあちゃんの横で玄関を見る。ばあちゃんはぼくが横に着いたとき、居間の方に行きました。「れん」ってれんのお父さんが言ってれんのうでを引っ張っているが見えました。れんは「お母さん」って言いながられんのお母さんの方を見ている。れんのお母さんはひざをコンクリートの床について下の方を見ていました。「れん、帰るぞ」ってれんのお父さんが言う。れんはお母さんの肩を触ろうとしていましたが、片方のわきから持ち上げられて、届きませんでした。宙に浮いた手の平がぼくの方に向きました。ぼくはれんの顔と手の平を見続けていました。遠くで夜の犬がワンワンと吠えているのが聞こえました。二人がいなくなってから警察と近所の人達が来ました。
次の日の朝、ござを見たら血が付いているところがありました。朝ごはんを食べるとき、れんのお母さんの目の下と口びるが太くなって紺色になっていて、それを見てからぼくは朝ごはんを食べれませんでした。大悟が「れんが居ないよ」って小声で聞いてきたけど教えてあげられなかった。朝ごはんの後、大悟と遊んで、午後は玄関のソファーで横になって、置いてある辞書を引いて色々読んだ。大悟はゲームをしている。読み疲れてそのまま寝てしまって夢を見ました。ぼくが大人になって電車で会社に行っているのか、会社から帰っているのか、どっちかの夢。電車の外から今のぼくが、これから先のぼくを見ている。これから先のぼくは、窓ガラス越しに外を眺めていて、つり革を持っていた。電車の外、下の方に今のぼくが見える。そのぼくは半べそをかいている。どっちが本当のぼくか分からなくて、ただ、電車に居るぼくにはなりたくない、って思っているぼくになっている時間の方が長かった気がする。黒い柴犬がわんわん吠えているのが聞こえて起きた。もうずっとこのままなの?ぼくは自分に「バカだなあ」って言ってみると「龍次くんはバカじゃない。答えを知らないだけだよ」って言っていたれんを思い出しました。夕方、れんのお母さんとあかねちゃんは、れんが居る家に帰っていきました。
それから三日たった日にれんの家にばあちゃんが連れて行ってくれました。玄関で待っているとれんのお母さんが来て「れんはあれから熱が出て、今日はあそこで寝てるの」と言いました。玄関かられんが寝ているのが見える。
ぼくらも久我山に帰る日になりました。余目までばあちゃんが送ってくれてそこからは二人だけです。ばあちゃんには「バイバイ」って言えて良かった。新庄で新幹線に乗り換えました。そこから東京までは乗り換えがないし、東京駅で母さんが待っていてくれることになっていたのでやっと安心しました。大悟は窓際の席で外を見ながらお菓子を食べていたらそのまま寝てしまいました。ぼくも目をつぶっていたら寝てしまって、また夢を見ました。黒の犬がわんわん鳴いていました。ウソです。わんわん泣いていました。通路をはさんだ向こうの席のおねえさんが「どうしたの?」って言ってくれて、けど泣いてる理由を説明できなくて、声を出そうとすると短い音しか出ませんでした。「ぼくは黒い犬だから黙っていて、けど本当は泣きたかったんだもん」って言おうとして全部、短く吐く息に変わってしまった。おねえさんがとなりの席に座ってハンカチで拭いてくれて頭をなでてくれました。そのまま眠ってしまって、おねえさんが東京駅に着く前に起こしてくれました。母さんとホームで会えたけど「いなか、どうだった?」って聞かれて何も言えなかった。言える言葉を今は知らない。家に帰ったら辞書を引きたい。言葉が見つかったら、どんな気持ちを込めたら良かったのかきっと分かるはずなんだ。弟が「おなか空いた」って言って回転寿司に行きました。
完
真夜中は純潔 鈴木松尾 @nishimura-hir0yukl
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