雫の涙

しずくのなみだ

一雫の涙が流れる。

大粒の涙が流れる。

泣いていいのだ。しっかりと、泣いていいのだ。

大声で泣くがいい、噛み殺して泣くがいい。

泣くことは正しい事なのだ。

泣くことは素晴らしい事なのだ。

その雫に あなた がいる。

その雫に 心 がある。

その雫に 愛 がある。

その雫は 生きている証 なのだ。

あなたが、人として 生きている 証なのだ。

泣くのを止めるな、泣くのを諦めるな、泣くのを我慢するな。

それは許されない。

誰であろうと許されない。

泣くのだ。無駄ではない、しっかりと泣くのだ。

泣いて、泣いて、涙枯れ果てるまで泣いたとき、

その涙の雫の力で、心は再び動き出す。

その涙の雫の力で、身体は再び動き出す。

その涙の雫の力で、想いは再び動き出す。

泣くのを止めるな、泣くのを諦めるな、泣くのを我慢するな。

その雫の力を甘くみるな。

それは最強の雫である。