選択肢は不安に直結

 全てなんとなくに身を任せてきた。

 なんとなく義務教育を終えた。別にこだわりはないが、何となくやりたいことをやって、その道の大学まで来たのに、ちょっぴり後悔している。

 別にこの道に不満はないのだろうが、他の大学に行けばもっと選択肢があったと、どこか思ってしまう。

 若さは青葉、がしかし身近な毒のようだ。

 ようやく手に入れた切符と、後ろについてくれる人間を手に入れても、将来の不安は拭えない。

 昔よく観ていたポ○モンの主人公サ○シは、自分の夢に、ただひたすらとまっすぐに突き進んでみせた。

 当時は自分もこうやって生きるのだろうと考えていたが、最近になってそれは思考放棄なんじゃないかと疑問に思う。

 志す夢一本道に生きるのはかっこいいが、隣の芝生が青く見えないのは何故か。

 どうせ皆何も考えずのうのうと生きるのに徹している。私も今そうしようとしている。

 まぁ某主人公は交代するらしいが。

 彼に影響されて曲がりなりにも一本で生きようとした人たちは、今どこで何をしているのだろう。

 また今行っているものは幸せの有無に関係なく、子供の頃にたてた夢の一端に触れているのだろうか。

 鮮やかで移ろいやすく、ダサい格好でも許されるのが子供の特権と言うなら、筋道をたててスーツを着て、葛藤を踏み潰して一般に生きるのが大人なのだろうか。

 大人の成長性の無さをみると、夢の狭間で腹の中がいずい感覚を味わい続けるのも吉だと感じる。

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農業高校生が趣味で書くエッセイ みやにし @amino3_acid

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