第4話〈前編〉

「亮太!月夜!起きてっ!今日由花ちゃん家でお泊まり会だよ!?」

「こんなやつらほっていこうぜ?こいつら道分かるだろ。」

「ダメっ!集まるとき四人で来てって言われてるの!」

今日は由花ちゃん家でお泊まり会です。

しかし、この二人が起きないのでなかなか出発できないのです。

「あと五分寝かせてくれ……。」

「すぅ……。」

「ダメ!8時集合だから!急がないと間に合わないの!」

「お泊まり会なんていつでもできるだろ……。そもそも、今日は休みの日なんだからゆっくり寝させてくれよな……。」

もう!いつもこんな感じなんだから……。

…………!

こうなったら……!

「はぁ…残念。来てくれたらみんなが好きなステーキ屋いこうと思ったのになぁ……。」

「いくっ!」

月夜が布団からガバッと起き上がる。

「あっ月夜!落ち着いて!今すぐいく訳じゃないから!」

「なんだ……すぐいかないのか…」

「はぁ…俺もぼちぼち起きるかぁ……。」

「亮太。」

「わっ…………」

「早くしてね?」

「あっ……あぁ……。」



「あっ!ひーちゃん!おっはー!」

「おはよー。」

「美月ちゃん、結衣ちゃんおはよー!あの三人少し遅れるから。」

「オッケー。」

「いこいこー……。て言うか琴乃ちゃんは?」

そういえば琴乃ちゃんがいない。

「琴乃ちゃんは、少し遅れてくるみたいだよ?」

「そっか。それなら安心だね!いこ!」

「…………」

『あの三人どうしたんだろう……遅いなぁ』

「ひーちゃん?」

「はっ!ごめん!ちょっと考え事してた!」

「ほんと?」

「本当だって!」


その頃……。

「はぁ……陽葵早すぎだろ…」

「もう疲れた……動きたくない……。」

「でも、あのステーキ屋にいくんだぞ?俺はあのステーキが食べられたら十分だ!」

「あぁ。でも陽葵と食べるのが一番最高だよなぁ。」

「しかも今日お泊まり会だよ!?陽葵と夜まで話すことができるなんて夢みたいだよねー!」

「そうだよなぁ…でも、一番に陽葵と話すのは俺だ!」

「あっ待て!」

「陽葵は僕のものぉ~!」



「わーっ!きれい!絶景じゃん!」

「でしょー?」

そう。由香ちゃんの家は山の頂上にあるから、したにある町が見渡せるのだ!

「あそこに学校がある~!」

「すごいよねー」

その時。コンコンというドアを叩く音が聞こえた。

「3人が来たのかな?」

「陽葵っ!遅れてごめん!」

「いや、謝らなくていいよ……て言うか二人は?」

「あぁあの二人は1階にいるよ?」

「えーっ!ここが絶対いいのに!月夜!ここで待ってて!」

「うん」



「ちょっと二人とも!?何で二階に来ないの?絶景なのに。」

「陽葵以外のやつと一緒にいたって楽しくないんだ!」

「陽葵にしか俺は興味がないんだ!」

「えーっ!勿体無いなぁ。ここでしか見られない絶景なのに……。」

「なっ!ここでしか見られないのか?」

私の言葉に虎太朗が反応する。

「そうだよ?しかも今虹がかかってるから見時だよー!じゃっ!決めるのはあなたたちだから!私は二階で待ってるよー!」

そういい残して私は二階へいく。

「いくに決まってるだろー!」

「あっ!ちょっ!待て!陽葵は俺のものだ!」



「陽葵!来たぞ!」

「あっ!来たんだ!今虹がかかっててきれいに見えてるよー!」

「ほんとか!?」

「俺にも見せろ!」

亮太が虎太朗の服の襟を引っ張っている。

「おいっ!やめろ!危ないだろ!」

「ねえ陽葵。」

「ん?どうしたの?」

月夜が私に話しかけてくる。

何かあったのだろうか。

「後で1階に来てくれない?」

「え?いいけど。」

「ありがとう!じゃ!」

そう言って月夜は1階に降りていく。

「……?」

「陽葵?どうしたんだ?」

「ううん。何でもない。」

「そうか。」

「……」



「月夜!きたよ。」

「あっ!陽葵!来てくれたんだ!」

「来るに決まってるじゃん!」

「まあそうだよね。」

「それで?何で呼び出したの?」

「実は……陽葵のこと、ずっと好きだったんだ。」

「えっ……」

「誰もいないところで伝えたかったんだ。好き。本気で。」

(キュン💘)

「これからずっと、そばにいてくれる?」

「うっ……うん。」

そういうと、月夜が私を抱き締める。

「ありがとう。永遠に好きだよ。これで陽葵は僕のもの。」

えーっ!ちょっとはずかしんだけど!?

あとわたしは月夜のものじゃない!

「陽葵!よろしくね!」

「えっ……う、うん。」

「陽葵が帰ってこないと思ったら、やっぱりか。」

「!?虎太朗!?何でここに!?陽葵!?」

「はっ恥ずかしいから見ないでぇ~!」

私は手で顔を隠す。

「て言うか虎太郎なんで来たんだよ。」

「陽葵が心配だからに決まってるだろ!?」

「陽葵は僕のものって決まってるの!だから虎太郎には関係ないでしょ!?」

「関係ないわけないだろ!?」

「陽葵は僕だけのものっ!これから地下室は陽葵とボクのプライベートゾーンになるから絶対に入ってこないでね!わかった?」

そう言って月夜は私の服の襟を掴む。

「わかったなんて言うと思うなよ!?」

「分かったんだね。陽葵。いくよー。」

「はぁ!?」

「あっ!ちょっと!月夜待って!虎太朗に話したいことあったのにぃ!」

「……チッ」



「ぷはぁーー!このジュース最高すぎるっ!おかわり!」

「いいけど、飲みすぎないようにしてね?」

「大丈夫だ!俺のことは気にしないでくれ。」

「……(キュン💘)」

「亮太ぁ!!」

「うわっ!びっくりしたぁ!……急に大声出さないでくれ。」

「のんきにジュースのんでんじゃねぇ!!」

「もう、なんなんだ?話なら聞くぞ?」

「月夜が陽葵を独り占めしてるんだ!」

「はぁ!?月夜が!?」

「僕はいくから!亮太は知らないぞ!?」

「はぁ!?行くに決まってるだろ!?陽葵は俺のもんだ!」



「陽葵。好き。」

「はっ恥ずかしいってばーっ///」

「もしかして今照れた?」

月夜が私の顔を覗き混んでくる。

「て……照れてないよーっ!見っ、見ないでー!」

「照れてる陽葵可愛い♥このまま、陽葵を僕のものにしちゃってもいいんだよ?」

恥ずかしいからこれ以上しないで!

(カンッ)(月夜の頭を木刀で叩く)

「いてっ……何すんの!いいところだったのに!」

「お前こそなにやってんだ?」

「虎太朗!?何で!?来ないでっていったのに!」

「来ないでって言われていかないバカがいるとでも思ったのか?馬鹿。」

「なっ……ボクは馬鹿じゃないぃ!後先考えて行動するタイプだからね!」

「そうなのか?僕はキョーミないけど。て言うかお前後先考えてないだろ?」

「考えてるよ!じゃあ、行こっか。陽葵r……あれっ!陽葵がいない!どういうこと?」

『やっぱ考えてねえじゃねーか。』



「ちょっ……亮太どこ行くの!?」

「ん?二階にいくんだぞ?陽葵は俺のもの。あんなくそやろうのものじゃない。」

『くそやろう言っちゃったよ!』

「それに由花が特性ジュースを作ってくれたんだ。陽葵。一緒に飲もうぜ。」

確かに由花ちゃん料理とか作るの得意だったなぁ。

「うん……まあ飲むけど……。」

「……ん?陽葵?どうしたんだ?」

「何でお姫様だっこなの!?はずかしんだけど!?」

「あっ……なんかすまんな……。」

「いやいや、いいって!気にしないで。」

『かっ……かわいすぎるだろ……。』

(陽葵の笑顔は最高なのです。)



後書き。

いやー!気づいたら一ヶ月もたってるとは!

やべーくらいこのはなし放置してましたわ~(笑)

あははははぁWWWWWWWWW

そんなことよりどうでしたか?

めっちゃ久々にかいたけど。

いいと思ったらフォロー(follow)よろしくね!

では、またお会いしましょう。

バイバイ。

                                  四話……続く






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

オオカミ娘の陽葵ちゃん。 @Oruka7

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ