第4話〈前編〉
「亮太!月夜!起きてっ!今日由花ちゃん家でお泊まり会だよ!?」
「こんなやつらほっていこうぜ?こいつら道分かるだろ。」
「ダメっ!集まるとき四人で来てって言われてるの!」
今日は由花ちゃん家でお泊まり会です。
しかし、この二人が起きないのでなかなか出発できないのです。
「あと五分寝かせてくれ……。」
「すぅ……。」
「ダメ!8時集合だから!急がないと間に合わないの!」
「お泊まり会なんていつでもできるだろ……。そもそも、今日は休みの日なんだからゆっくり寝させてくれよな……。」
もう!いつもこんな感じなんだから……。
…………!
こうなったら……!
「はぁ…残念。来てくれたらみんなが好きなステーキ屋いこうと思ったのになぁ……。」
「いくっ!」
月夜が布団からガバッと起き上がる。
「あっ月夜!落ち着いて!今すぐいく訳じゃないから!」
「なんだ……すぐいかないのか…」
「はぁ…俺もぼちぼち起きるかぁ……。」
「亮太。」
「わっ…………」
「早くしてね?」
「あっ……あぁ……。」
*
「あっ!ひーちゃん!おっはー!」
「おはよー。」
「美月ちゃん、結衣ちゃんおはよー!あの三人少し遅れるから。」
「オッケー。」
「いこいこー……。て言うか琴乃ちゃんは?」
そういえば琴乃ちゃんがいない。
「琴乃ちゃんは、少し遅れてくるみたいだよ?」
「そっか。それなら安心だね!いこ!」
「…………」
『あの三人どうしたんだろう……遅いなぁ』
「ひーちゃん?」
「はっ!ごめん!ちょっと考え事してた!」
「ほんと?」
「本当だって!」
その頃……。
「はぁ……陽葵早すぎだろ…」
「もう疲れた……動きたくない……。」
「でも、あのステーキ屋にいくんだぞ?俺はあのステーキが食べられたら十分だ!」
「あぁ。でも陽葵と食べるのが一番最高だよなぁ。」
「しかも今日お泊まり会だよ!?陽葵と夜まで話すことができるなんて夢みたいだよねー!」
「そうだよなぁ…でも、一番に陽葵と話すのは俺だ!」
「あっ待て!」
「陽葵は僕のものぉ~!」
*
「わーっ!きれい!絶景じゃん!」
「でしょー?」
そう。由香ちゃんの家は山の頂上にあるから、したにある町が見渡せるのだ!
「あそこに学校がある~!」
「すごいよねー」
その時。コンコンというドアを叩く音が聞こえた。
「3人が来たのかな?」
「陽葵っ!遅れてごめん!」
「いや、謝らなくていいよ……て言うか二人は?」
「あぁあの二人は1階にいるよ?」
「えーっ!ここが絶対いいのに!月夜!ここで待ってて!」
「うん」
*
「ちょっと二人とも!?何で二階に来ないの?絶景なのに。」
「陽葵以外のやつと一緒にいたって楽しくないんだ!」
「陽葵にしか俺は興味がないんだ!」
「えーっ!勿体無いなぁ。ここでしか見られない絶景なのに……。」
「なっ!ここでしか見られないのか?」
私の言葉に虎太朗が反応する。
「そうだよ?しかも今虹がかかってるから見時だよー!じゃっ!決めるのはあなたたちだから!私は二階で待ってるよー!」
そういい残して私は二階へいく。
「いくに決まってるだろー!」
「あっ!ちょっ!待て!陽葵は俺のものだ!」
*
「陽葵!来たぞ!」
「あっ!来たんだ!今虹がかかっててきれいに見えてるよー!」
「ほんとか!?」
「俺にも見せろ!」
亮太が虎太朗の服の襟を引っ張っている。
「おいっ!やめろ!危ないだろ!」
「ねえ陽葵。」
「ん?どうしたの?」
月夜が私に話しかけてくる。
何かあったのだろうか。
「後で1階に来てくれない?」
「え?いいけど。」
「ありがとう!じゃ!」
そう言って月夜は1階に降りていく。
「……?」
「陽葵?どうしたんだ?」
「ううん。何でもない。」
「そうか。」
「……」
*
「月夜!きたよ。」
「あっ!陽葵!来てくれたんだ!」
「来るに決まってるじゃん!」
「まあそうだよね。」
「それで?何で呼び出したの?」
「実は……陽葵のこと、ずっと好きだったんだ。」
「えっ……」
「誰もいないところで伝えたかったんだ。好き。本気で。」
(キュン💘)
「これからずっと、そばにいてくれる?」
「うっ……うん。」
そういうと、月夜が私を抱き締める。
「ありがとう。永遠に好きだよ。これで陽葵は僕のもの。」
えーっ!ちょっとはずかしんだけど!?
あとわたしは月夜のものじゃない!
「陽葵!よろしくね!」
「えっ……う、うん。」
「陽葵が帰ってこないと思ったら、やっぱりか。」
「!?虎太朗!?何でここに!?陽葵!?」
「はっ恥ずかしいから見ないでぇ~!」
私は手で顔を隠す。
「て言うか虎太郎なんで来たんだよ。」
「陽葵が心配だからに決まってるだろ!?」
「陽葵は僕のものって決まってるの!だから虎太郎には関係ないでしょ!?」
「関係ないわけないだろ!?」
「陽葵は僕だけのものっ!これから地下室は陽葵とボクのプライベートゾーンになるから絶対に入ってこないでね!わかった?」
そう言って月夜は私の服の襟を掴む。
「わかったなんて言うと思うなよ!?」
「分かったんだね。陽葵。いくよー。」
「はぁ!?」
「あっ!ちょっと!月夜待って!虎太朗に話したいことあったのにぃ!」
「……チッ」
*
「ぷはぁーー!このジュース最高すぎるっ!おかわり!」
「いいけど、飲みすぎないようにしてね?」
「大丈夫だ!俺のことは気にしないでくれ。」
「……(キュン💘)」
「亮太ぁ!!」
「うわっ!びっくりしたぁ!……急に大声出さないでくれ。」
「のんきにジュースのんでんじゃねぇ!!」
「もう、なんなんだ?話なら聞くぞ?」
「月夜が陽葵を独り占めしてるんだ!」
「はぁ!?月夜が!?」
「僕はいくから!亮太は知らないぞ!?」
「はぁ!?行くに決まってるだろ!?陽葵は俺のもんだ!」
*
「陽葵。好き。」
「はっ恥ずかしいってばーっ///」
「もしかして今照れた?」
月夜が私の顔を覗き混んでくる。
「て……照れてないよーっ!見っ、見ないでー!」
「照れてる陽葵可愛い♥このまま、陽葵を僕のものにしちゃってもいいんだよ?」
恥ずかしいからこれ以上しないで!
(カンッ)(月夜の頭を木刀で叩く)
「いてっ……何すんの!いいところだったのに!」
「お前こそなにやってんだ?」
「虎太朗!?何で!?来ないでっていったのに!」
「来ないでって言われていかないバカがいるとでも思ったのか?馬鹿。」
「なっ……ボクは馬鹿じゃないぃ!後先考えて行動するタイプだからね!」
「そうなのか?僕はキョーミないけど。て言うかお前後先考えてないだろ?」
「考えてるよ!じゃあ、行こっか。陽葵r……あれっ!陽葵がいない!どういうこと?」
『やっぱ考えてねえじゃねーか。』
*
「ちょっ……亮太どこ行くの!?」
「ん?二階にいくんだぞ?陽葵は俺のもの。あんなくそやろうのものじゃない。」
『くそやろう言っちゃったよ!』
「それに由花が特性ジュースを作ってくれたんだ。陽葵。一緒に飲もうぜ。」
確かに由花ちゃん料理とか作るの得意だったなぁ。
「うん……まあ飲むけど……。」
「……ん?陽葵?どうしたんだ?」
「何でお姫様だっこなの!?はずかしんだけど!?」
「あっ……なんかすまんな……。」
「いやいや、いいって!気にしないで。」
『かっ……かわいすぎるだろ……。』
(陽葵の笑顔は最高なのです。)
後書き。
いやー!気づいたら一ヶ月もたってるとは!
やべーくらいこのはなし放置してましたわ~(笑)
あははははぁWWWWWWWWW
そんなことよりどうでしたか?
めっちゃ久々にかいたけど。
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では、またお会いしましょう。
バイバイ。
四話……続く
オオカミ娘の陽葵ちゃん。 @Oruka7
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