鬼の壮絶なストーリーです。切ない習性ですね。タイトル、各話の題名のセンス。語彙などの雰囲気。血みどろのバトル。終わり方もよかったです!
「鬼は人も獣も鬼も喰らう」血も涙もないように見える鬼にも、大切な者のために涙を流し、共に生きたいと願う心があった。兄鬼・シナトを慕う弟鬼・ハヤテは、鬼に定められた運命を受け入れ、兄を喰らうのか。それとも……タイトルの『蒼い月に咆える』情景に、惹きつけられずにはいられない。血の掟と熱い情に心揺さぶられる、読者の胸をも熱くさせる短編です。