婚約者が真実の愛を見つけたらしく婚約破棄された。……まさか、その相手って妹……え？ だれ？

おまけ 人物紹介

　レイシャ　レフリア伯爵家令嬢。

　伯爵家出身としては平均的な令嬢という評価だが、実際はそうでもない。

　割と庇護欲を駆り立てるような見た目をしているが、自覚はない。天才の妹と比べられることが多いため、自己評価は低い。

　エレーナ　レイシャの妹。

　レフリア伯爵家令嬢。とても優秀なことで有名。シスコン。

　天才、そう呼ばれることになんの問題もないほどに優秀。しかし、その分、好奇心が旺盛というか、割と我が儘。それを

　シレス　イゲリス伯爵家令息。

　根はやさしいが思い込むが激しく、短絡的。今回の騒動では男爵家令嬢に惑わされ、失敗してしまう。後に平民落ち。

　薬による影響もあったとはいえ、あの段階では思考が歪むほどの影響は出ていなかったので、婚約破棄すると宣言したのは本心に近い。

　シレスを誘惑し落としたフマ男爵家令嬢。名前はベル・フマ。

　グラマラスな体つきでメリハリが凄い。蠱惑的な魅力を持つが故に、今回の騒動を起こす。物欲が高い。エレーナと同世代。

　フマ男爵家

　令嬢がシレスに媚び売った上イゲリス家の上層を掌握。しかし、時間をかけずにしたため、事態は速攻で露呈した。結果、お取り潰しどころではなく全員処刑。罪状は禁止薬物の使用及び不正に爵位を取得した事

　メシャル侯爵家

　レフリアとイゲリスに隣接する領地を持つ貴族

　割と策士のイケオジだが、たまに策を練っても失敗することが有る。

　令息はアベルで、レイシャの１つ上。イケメンだが登場場面は最後の所だけ。元の婚約者はシレスと同じように薬物中毒になっているがシレスとは異なり影響は少なく、治療後は貴族としての生活に戻っている。しかし、完全に薬の影響がなくなったわけではないので、アベルの婚約者に復帰することは出来なかった。

　アベルとしては、その婚約者に思うところがあったのか未練はない模様。

Q：シレスは何でレフリア家に来られたの？

A：メシャル家の仕込み。

　　レイシャに未練があった場合、それを断ち切れるようにするため。シレス(イゲリス家の者)を護送中、一旦レフリア家に寄りあの会談をしていた。そのため、あの時間にレフリア家の屋敷に来ていた。当然、馬車の数は1台ではない。

　　ついでに、エレーナも同乗して帰宅。イゲリス家の者はこの事を知らない。