勲章

齊藤 涼(saito ryo)

第1話

擦り切れて履き潰した色の褪せたスニーカー。俺にとっては家族のために働いているという立派な勲章。嫁の眼に映る姿はただのゴミ。朝からそんな小汚い靴は捨てろとどやされる。バス停までの道を歩きながら小さくつぶやいた「捨てられるはずないじゃないか」初めてのデートでお揃いで買った記念の品なのに。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

勲章 齊藤 涼(saito ryo) @saitoryo

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る