第19話頼みごと

あれから陽太の日常が変わった。

変わったことは、美月が毎朝迎えに来て一緒に登校するようになったこと。そして、お昼は美月と時々渡辺と野沢と食べていること。そして成金がサッカー部への勧誘をしてくることなどがあるが、陽太はそんな日々を楽しんでいた。

そんなある日のこといつも迎えに来るはずの美月が来なかったので1人で登校していた。

陽太「どうしたのかな美月さん」

教室につくと陽太は美月がいることに安堵した。

陽太(良かった怪我や病気ではなさそうだ)

美月は渡辺と野沢としゃべっていた。

陽太が近付いてるのに気付いた渡辺と野沢は美月に何か言った後、自分達の席へと戻っていった。

陽太「おはよう美月さん」

美月「お、おはよう陽太くん」

陽太「さっき渡辺さんと野沢さんとなにしゃべっていたの?あっ、嫌なら言わなくていいから」

美月「その事なんだけど…私と一緒に美男女コンテストに出てくれないかな」

陽太「え?」

時は戻って数日前

男子生徒二人が今度おこなわれる一大イベント二年生限定全校生徒強制参加

ハロウィンコスプレ美男女コンテストというなのカラオケ大会

のことを話しているのを美月が偶然聞いたことから始まった。この大会はコスプレ部門、カラオケ部門そして総合部門があるそれぞれ第三者の審査員をお呼びして厳正な審査の中おこなわれる。

男子生徒「なぁ今度の強制コンテスト誰が一位になりそうだ?」

男子生徒「うーん普通に曙さんと成金のペアじゃね?」

男子生徒「でもさ、この頃曙さんの近くにさ、何て言ったっけ…影山だったっけ?そいつがいるじゃん」

男子生徒「あー影臼な?じゃあ優勝は無理だないくら曙さんが一位とっても男があの地味でダサいやつじゃ、だってあれ男子と女子のペアの得点の合計で競うだろ?」

とそんな会話を聞いてしまった美月は怒りが込み上げてきたが、確かに(今の)陽太は見た目が優れているわけでは無いのでその時は黙って次の日にいつもなら陽太と一緒に登校するがそれもせずに親友の渡辺と野沢にその事を話した。

美月「もう本当に許せない!なんであんなこと言うの!?こうなったら絶対一位とってギャフンと言わせてやるんだから!…でもどうしよう

あのままじゃ無理だよね…」

渡辺「じゃあイメチェンさせればいいよ」

野沢「それしかないね~」

美月「やっぱりそうなのかな…でもさ嫌なことかもしれないじゃん…私嫌われたくないんだけど…」

渡辺「乙女だな~ってか影臼は案外聞いてくれそうじゃね?」

野沢「そうそう影臼っちは優しいからそんな嫌いになら無いと思うけど?」

美月「そうかな~でも怖いー」

渡辺「まぁちょうど影臼来たから聞いてみれば?」

野沢「ファイトだよみっちゃん!」

そして冒頭に戻る。

陽太「なんで俺か聞いてもいい?」

美月「私には陽太くんしかいないの…正直言うと私男子が苦手で…でも陽太くんは優しいし、近くにいても嫌にならないから…だからお願いします!私のペアになってください!」

陽太「(うーんあんまりやりたくもないがしょうがないちょっと条件つけることで許してもらうか…)良いよただし条件がある」

美月「うん!なんでも言って!」

陽太「まず一つ目はどんな結果になっても恨みっこ無し

二つ目はコスプレは個人で用意し本番までとっておいて本番で見せること

三つ目は無理をしないこと

この三つを守れるならしても良いよ」

美月「うん、わかった!ありがとう!!陽太くん」

陽太「別にお礼なんて言わなくて良いよ(さてと、ちょっと本気だそうかな…)」


















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俺は難聴系鈍感主人公にはなれないと思ってる難聴系鈍感モブ主人公 ネコチキンもやし @3de56m123

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