いらっしゃいませ～
ありがとう御座います！

命とは何か？
何故に生まれて来るのか？
そして何故に死ぬのか？

明の出した答えは
「それに意味など無い」
と言うものです。

ただそこに在るもの
それが命であると

一滴の波紋であると

どの様な人生を歩み
いかにして死んだとしても
そこに居たと言う事実のみに
価値が有ると

だから明は充分に満足して死にました。

「死」と言うものに対する恐怖心が
欠けているのですよ。

だから「生」に対しても執着心が
薄いのですね。

その様な人は通常の場合、
あっと言うまに死にます。

なにせ危険を察知する能力が
醸成されませんからねぇ。

”彼女”がそれを補っていたから
なんとか生きていた様なものですね～

何かにつけてサーシアがルルナに依存しているのは
そういう訳です。

そうです。
明にとっては夢の中も現実も
違いは無いのですよ。

そもそも”彼女”の存在自体が
現実ばなれしていますからねぇ。

解説者つきの番組に参加している
視聴者みたいな感覚で生きているのですよ。

みんな夢の中・・・

「遺言」にはあえて書かなかった事が
結構ありますからねぇ。

サーシアの行動原理とか、
何故そう言う感じ方をするのか？
とか。

明に主観的な見方が欠けているのは、
そうしないと絶望しかないからですね。

それに、問いかけさえすれば
”彼女”が教えて呉れましたから、
答えを探したり悩んだりする必要が
無かったのですよ。

しかも返って来る答えは
徹底的に客観的なものですからね。

その結果、人の痛みや苦しみが分からない
サイコパスになりました～

清流でしか生きられない魚もいれば
沼池にしか棲めないものもいるものです。

いずれにせよ決定権が自分に無いと
どんな環境にいても苦しいでしょうね。
普通は。

明はちょっと感性が人と違いますけれど。

他人から見れば修二の行為は
許されざるもの。
法に照らしてみても犯罪行為。

道徳的に考えても反人道的。

でも明にとっては？
修二が居なかったら？

単純に導き出される答えなど
答えと呼ぶに値しないものです。

この時の「彼女」に感情はありませんからねぇ。
単なるナビゲーションプログラムですね。

行動の選択は明が自分で決めるしかないのですよ。

選択肢の提示はしますが、どれを選ぶかは
明の意思です。

「彼女」の目的は親和性の強化なのですよ。
同期する為に居るのであって
導く為ではないのですよねぇ～

本人は大して気にして居ないの
ですけれどね。

その理由は次回！

軽度から重度まで、とても幅の広い症状ですねぇ。
500人に一人だそうですから
そこいら中に居るのでしょうね、本当は。