明は”彼女”が心の中にいて、一緒に経験を俯瞰していたから
主観的な見方が欠けていたんですよね。
厳密には他の要因も複数合わさってのことでしょうけれど。
彼の生涯を通して見てみると、転生先での生き方もまた違った見方になりますねぇ。
もう一度、ゆっくり見返したくなってきました。
作者からの返信
「遺言」にはあえて書かなかった事が
結構ありますからねぇ。
サーシアの行動原理とか、
何故そう言う感じ方をするのか?
とか。
明に主観的な見方が欠けているのは、
そうしないと絶望しかないからですね。
それに、問いかけさえすれば
”彼女”が教えて呉れましたから、
答えを探したり悩んだりする必要が
無かったのですよ。
しかも返って来る答えは
徹底的に客観的なものですからね。
その結果、人の痛みや苦しみが分からない
サイコパスになりました~
人の死がいくどと書かれてあるのにどれも悲壮感がなく、執着もなく書かれていますね。
それが、明の幼少期に受けた愛情の欠落を物語っているようで、不自然なものが違和感なく現れていて、納得させられました。
とても面白かったです。
作者からの返信
いらっしゃいませ~
ありがとう御座います!
命とは何か?
何故に生まれて来るのか?
そして何故に死ぬのか?
明の出した答えは
「それに意味など無い」
と言うものです。
ただそこに在るもの
それが命であると
一滴の波紋であると
どの様な人生を歩み
いかにして死んだとしても
そこに居たと言う事実のみに
価値が有ると
だから明は充分に満足して死にました。