アリア

「もしもし悔無。新しい死体が出来たから捨てといてほしいんだけど。」


もはや、私が所属していたグループで生きているのは私と悔無の二人きり。

まぁ、別に好きでもなかったしいいけど。


悔無は犬のように働いてくれるしアリアにも優しい。そして、アリアが私のことを好きでいてくれるのだとわかったのだから悔無をどうにかする必要性もない。


だから私たちが犯した罪の数々はアリアの

ご家族の警察の人たちや悔無に隠してもらうことにした。

警察が味方についているのはとても良いことだ。



『わかりました!!!今向かうね。』


少し乱れた息を整えながら興奮したように言う悔無に不信感を募らせながらも電話を切った。


「臭くなったら困るから早く処理してもらわなきゃ。」


警察に通報されたとてきっと平気だろうが、

だからといって警察に処理なんて任せたくない。

なんとなく、自分のした殺人は自分や自分の友達の間で解決したい。

きっとアリアはわかってくれる。

悔無も恐らくは。




「お待たせ致しました!!」


約五分後、悔無は笑顔をこちらに向けた。


「お疲れ様、死体の処理。してたんでしょ。」


「知っちゃったんだね、アリアちゃんが殺したってこと。」


「まぁね。別にそれでも愛は変わらないけど」


「すごいなぁ、莉乃ちゃんは。

私は初めての時怖かったのに。」


「そうなんだ。」


悔無が最初どう思ったかなんて心底どうでもいい。

もし、アリアが楽しんで人を殺す人なのであれば殺せるような人材を手配しなければならない。

今度はそれに悔無を利用する。

その為だけだ。


「じゃ、処理お願いね。」


冷たく言い放つと悔無は少し怯えた様子で頷いた。


「殺したんだね。莉乃。」


「アリアっ!」


「これで万が一捕まっても一緒に犯罪者。

絶対に離れられない二人とおまけだけの秘密でこれがあれば莉乃は私から離れない。」


「そんなもの無くたって私がアリアから離れることなんてないよ。

私はアリアを愛しているの。」


「私も。愛してる。」


愛しているからこそ、アリアにはいつでも満足していてもらわなくちゃ。


「私、人を殺すのが好き...みたいなの。

血液が噴射される光景や人が苦しんでもがいて次第に表情を緩めていく様とか色々。

見ていると興奮するの、莉乃の次に殺人が好き。私は...おかしい?間違っている?

どうして、人は人を殺してはいけないのかって莉乃はわかる?」


「私にもわからない、アリアの幸せは私の幸せだしそれでいいとも思ってる。

だから、一緒に頑張ろ。

頑張って人を...沢山殺そうよ。」


「そうだね、そのために。」


アリアは悔無を見つめる。


「何でしょう...?」


「あんたもね。着いてきてよ。」


「勿論!!!!幸福です。

ありがとうございます!」








その後私たちはすぐに行方をくらました。

私たちのことを誰も知らない場所で何人かを殺し、場所を移す。

それを繰り返した。





捕まるまで...

いや、捕まってもずーっと一緒。

邪魔者も皆んないなくなった。





    大好きだよ、、、アリア。

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ワ・タ・シ・ダ・ケ 白薔薇 @122511

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