第106話 三度目は
「
「しっかーし!
「あ、やっほ~♪来たね~待ってたよ~♪」
そこには、呑気にお茶をするすずめとスカーレットがいた。くつろいだ様子のすずめの姿にもなにも感じることなく
「遊びは終わりだ。聞かせてもらうぞ! お前達の目的を!」
「ありゃ~? なんでそんな顔ができるの~? お父さんの
挑発するようなすずめの言葉にも、
「だからこそだ。お前を
「それじゃあ、また壊してあ・げ・る・よ~♪ あと、邪魔なのいらないから。スカーレット」
「承知シマシタ」
相変わらず無機質に答えると、スカーレットも戦闘体勢に入る。
「ほえ~! この子がウチの
「
「うん。頼むよ」
短い会話だが、意図は伝わったらしい。
「おやおや? いいのかな♪一人でボクと戦うなんてさ?」
またしても挑発してくるすずめに対し、
「一人じゃないさ」
「は?」
「俺はお前にはないものをいっぱい持っている! だから! 終わらせる! ここで!」
「いけ!」
すずめに向かって一直線に伸びて行くワイヤーブレードは、
「
技を放ったと同時に駆け出し、すずめの
「はぁ……だからさぁ。精神なんて脆いもんなの! 簡単に壊れるおもちゃなんだよ? それなのにさぁ……」
一端言葉を区切ってから、すずめは邪気しかない笑みを浮かべる。
「気合入っちゃっててかわいいねぇ♪ ぶっ壊してや・る・よ!」
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