第98話 いよいよ
暗い闇の中で彼はいた。
一人きりの世界で、彼は自分を追う者達の気配を感じ取っていた。その中には、
「……終わらせる。俺が……全てを……」
静かに決意を新たにし、彼はバタフライソードの手入れを始める。決戦の時に備えて……。
****
「今日はここら辺を見回りですね」
「そうっスね~。ここからだと、
すっかりいつもの
「そういえば……市長邸もだけど、神社にも行ったことあんまりないですね……。
「そーなんか。ウチはまぁ、比較的関わりあったっスからねぇ。姉さんと
(
しかし、その思考は
「ウチのきょーだいのことっしょ? まぁ、普通に考えたらありえねーんすけど、十人は超えてるっスね」
予想以上の人数に、
「
(
「ん?
「そりゃ、兄弟が十人以上はおかしいですよ!」
「違うっつーの。いや、確かにおかしいんだけど。神社! なんか、気配がおかしいっス!」
「
「
ひと呼吸置いて、
「他の二人と、教官達と合流しましょう!」
二人は行動指針を決めると動き出した。
****
数分で包囲網が組まれた。Aチーム、Cチームこと
「いいか貴様ら! 気を抜くな! 今回は九十四期総力戦だ! 指揮は私がとる!」
齋藤の有無を言わせぬ迫力に
「よし! 神社内部に、突撃!」
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