第90話 業と二人
その頃。自室で本を読んでいた
「……
ルッツから……いや、一番目の兄、
だからだろう。
「……
普段の口調ではない
****
一方。フリーホラーゲームを自室でプレイしていた
「ん? なんでございましょうか……?」
プレイする手を止め、スマホを手に取り見てみると齋藤からだった。
(教官から直接メッセージなんて……なんだろう?)
不思議に思いながら、メッセージを開くとそこには一言こう書かれていた。
『
その
『いつ面会に行かせていただけますでしょうか?』
そうメッセージを返すと、
****
翌日。
他のメンバーに事情を話した
収監所はトクタイ本部の地下にある。
長いエレベーターに乗り込み、案内役とともにサーシャが収監されている
(ホラーゲームというより、サイコゲームのようでございますね?)
(……ここは、気持ち悪い
自身の半身がそんなところに身を置いていると思うと、余計に複雑な心境になる。そう思っているうちに、目的地にたどり着いた。
看守監視の中で、いよいよ自身の半身、サーシャと……対面した。彼女は白い服を着用し、両手に拘束具を着けられた状態で、椅子に座っていた。
「やぁ……
相変わらず
「……サーシャ。一応、今の僕には
「知ってる。でも、僕も
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