第81話 真実を知りたいのなら
「おい、もういいだろうが姉貴! さっさと話せや!」
しばらく進んだ先は、
「そうねぇ。ここら辺なら……大丈夫でしょう。
「なっ! やる気なのかよ、姉貴!?」
困惑する
「冷静になりなさい、
「……
覚悟を決めたらしい
「真実を知りたいのなら……来なさいなぁ」
****
「う、ううん?」
「やぁ」
短く声をかける彼に対し、言いたいこと、
「
右手をかざし、癒しの技を
しばらくして動けるようになった
「
「アンタ、俺に……俺に何かしたのかよ! 気持ちを! 怒りを! なぁ! なんとか言えよ!!」
一度口にしてしまえば、思っていたよりも簡単に言葉が
「……
ようやく口を開いたルッツが口にしたのは……。
「すまない」
「いじったのか……。俺の心を!」
「……正確に言うなら、ほんの少し誘導した……かな。君が、憎しみで壊れてしまわないように、ね」
穏やかな口調、仕草が
「……君も望んでいたからね。憎しみに……いや、違うかな。恐れていたからね。……憎しみで壊れてしまいそうな自分自身を」
その声を聞いた途端、
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