第52話 黒曜
それを見た少年は少しだけ
「ふぅん?
「なのにさぁ! どうして僕はこんなに不幸なんだ!? 僕を虐めてくるヤツらばっかりでさぁ! どいつもこいつも……だから……!」
急にトーンを落としたかと思うと、静かに
「だから……みんな殺してやったんだぁ……」
ニタリと笑うと少年は更に黒い
(これ……出したはいいけど、いつまで
(なにかないか!?)
その時だった。見知った半透明な
「あれは!
思わず声を上げれば、エントランスに
「
「うわぁ……なんスか、これ? てか、あの少年って……?」
「俺は大丈夫だけど、
「おやぁ? 来たねぇ
やけに親しげに言う少年に
「な、なんなんでございましょうか……? 知らないでございます! 僕は、僕は、僕は!
明確な
「あひゃひゃひゃひゃ! そう! そう言っちゃうんだ!? じゃあさ、教えてあげるよ! 僕は
そして、少年ことサーシャは
「やぁ
あっという間の出来事に
「……っ! はなっ……れ、ろぉおおおお!!」
命の危機にいつもの丁寧口調が外れた
「……よくも
「やっと
無邪気に喜ぶサーシャと、
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