第51話 円盾
「とりあえず……武器を!」
現状だと階段の方が速い。
他の入院患者を避難させる隊員や、護衛の隊員、そして、少年と戦闘に入る隊員達。
(……やれることをやるだけだ!)
****
「へぇ、僕と遊んでくれるんだ?」
少年は
「じゃあ、
****
「はぁ……はぁ……」
息を切らしながらなんとか地下一階にたどり着くと、武器保管庫へと向かう。IDを通せば、中に入れた。
(あれ? そういえば、ここの管理者はどこに?)
そんな疑問が一瞬頭をよぎったが、今はそれどころではないと判断し保管されている自分の武器、
ここは、入院しているトクタイ隊員の武器を管理している専用の保管庫なのだ。
「よし、行く……いたたたっ」
「えっ……?」
そこには、血で染まった少年がソファに座っていた。
「はっ? え……? 隊員達はどうしたんだよ…?」
思わず
「あー、殺したよ? うざかったし……それに、キミより弱かったからさ?」
あまりにもあっさりと、それも、命を奪ったことをなんとも思っていない言葉に
「
「へぇ……? じゃあさ、教えておくれよ?
黒い
「じゃあ行くよ?
少年の全身から黒い
「いいなぁ……。キミに最初に会いに来て正解だったよ。
更に勢いを増す攻撃に、
「ぐっ! くっそ!」
(俺はこんなところで、死んでいる場合じゃないんだ! なにか、なにかないのか!?)
その瞬間、
『なぜ"土"ではなく"金"なんだ?』
「"
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