第50話 襲う者と逃げる者
病室のベッドの上で、
「えーっと、
「んで、五歳の頃に自分が
家族が好きな
「……俺達が、
一人で呟いた瞬間だった。
「へぇ? キミは
「なっ!?」
驚きながらも、痛む
「カンが鋭いじゃないか。いいね、
傷が痛んで回避行動が上手く取れない
「くぅ!」
それをギリギリでかわすと、馬乗りになろうとする少年を全身の力を使って突き飛ばし、病室から脱出する。出た瞬間に、警備員が駆けつけてくれた。
「おやぁ? すごいな
「さっきから聞いていれば、なんなんだよ! 僕が僕とかさ! 通じるように話せよ!」
「ん? 意味がわからないな。僕も
少年の言葉に、今度は
「はっ?」
思わず間抜けな声をもらせば少年は小さく笑う。
「じゃあ見せてあげるよ!
そう言うと、
「
「なっ!?」
「あ、あ、あ、ああぁぁぁぁぁ!!」
目の前でうずくまって動かなくなった警備員を見て、
「くっ!
「逃げるんだ? じゃあ、鬼ごっこ開始だね!」
どこまでも
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