第二章 VS編
第46話 訪問者
「おい
「うっ……なぜそれをごぞんじで……? い、今すぐ持ってまいりますので!」
こんなやり取りが
「よーし、オレちゃんはちょっち洗車してくるっス~」
(って……これじゃあ、休日のお父ちゃん感パねぇっスね……)
内心で自身に突っ込みを入れながら、
****
(まだまだ退院は先か……。長いなぁ)
本を読むことしかやることがない
「はい?」
検診の時間には早すぎるし、今日はEチームのメンバーの面会予定もなかったはずだ。警戒心を強めながらもう一度声を上げようとしたが、聞きなれない男の声に
「
「えっと……?」
更に困惑していると、別の男の声が聞こえてきた。
「……用があるなら、こちらから名乗るのが礼儀ではないか?」
「おっと! 指摘感謝するよ! 私はそういうものに疎いから大変助かる!
聞きなれない声の片方がそう言って言葉を切ると、
「私は名を
病室内に入って来たのは、灰色の髪に青い瞳をした
(あ、
色々な意味で負けそうな
「協力、感謝する!
そう言って
(ちっか! 距離感!)
それを見ていた
「……やめてやれ。病人だ」
そのことに深く感謝しながら、
「それで、俺に協力してほしいことって?」
「うむ! 実はな!
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