第44話 お兄さん
「ん~着替えはこんな感じっスかね~?」
「と~? ダメージきてんな……」
一人そう言ったつもりが、聞こえていたらしい。省エネモードである
「
そう声をかければ、
****
家から
「やぁ、
ゆっくりと声をした方へ視線を向けると、
「そーゆーお兄さんは、
「そう
「べっつにー? まさかアンタが
「だって、
"ルッツ"の答えに
「……はぁ、まーいっスけど。かんけーねぇし……?」
「そう言わないでおくれよ。君には君の道があると前にも言っただろう?」
「つーわれてもねぇ。
そんなやり取りをしながらも
「じゃ、まぁーそーゆーことで。お兄さん、いやルッツ先生まったねーん」
わざとらしくそう言うと、
「……あの日君に言ったことは本当さ、
そう届かぬ言葉を口にするのだった。
****
「さってとー
「
病室に入るなり、
「……にゃーに?」
「
問われた
「んん~? 違いねぇ……そうっスね……。例えるなら、犬と猫くらいみたいな?」
あまりピンと来ない例えに
「えーっと、つまり、人間と
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます