第42話 無事生還
「
響く
「ばっ!
いつもより控えめな声で
「あ~オレちゃんの
「わぁーってるよ。だが、説明の前にコイツを病院へ連れてくのが先だ」
眠る
「
「どのみち、任務も達成っスからね~。オレちゃん達で
「後はこいつらを病院へ……だな」
三人は
****
「あれ? 俺は……?」
ゆっくりと
精密検査に問診など、一通り《ひととおり》受けた
「アイツ……強かったな……」
病室のベッドの上で一人ぼやく。圧倒的な実力差だった。
「これから俺、やっていけるのかな……?」
傷を負ったせいか、ネガティブな思考が止まらない。ふと、視線を枕元のサイドテーブルにやると
「……なんだこれ……?」
それはぬいぐるみだった。ピンク色で、兎なのかカンガルーなのか判別できない姿に形容しがたい耳に間抜けな顔をした、なんとも言い表せない姿のぬいぐるみと目が合う。
「えっ……ホント、なに……これ?」
周囲を見渡しながらそのぬいぐるみを手に取り眺めていると、
「目ぇ覚めたって!? 無事か、
焦った様子で入って来たのは
「って、てめぇ! なに"子クマさん"持ってんだよ! てーちょーに扱えや!」
言われて
「子クマ……さん? え? クマ……?」
「どっからどうみてもそうだろうが! めちゃくちゃ
「あー……コホン、そろそろオレちゃん達も入ってよき?」
顔を真っ赤にして叫ぶ
「
あえて
「だいじょーぶっスよ~。ちーっとお休みさせないとダメっスけどねー」
「あははは! そ、それ! なんてぶさい……むぐぅ!」
再び
「じゃーあ、オレちゃん達はロビーにいるっスから~。そいじゃあね~」
そう言い去って行ってしまった。取り残された
「あー
「えっ、あ、ありがとう」
そこでようやく
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます