第40話 落ちた二人と
「おい、おい! 大丈夫かよ! なぁ……おいってば!」
誰かの泣きそうな声で、
「うっ……ここは?」
「……洞窟の底だ……。落ちた穴は
言われてようやく、
「ってえええええ!?」
そのことに気づいて、慌てて起き上がろうとする
「ばっ! 動くんじゃねぇよ! 怪我がなくても、その……いいから動くな!」
震えた声で言う
「あの……? なんでその、辛そうなんだ?」
「俺様のせいだろうが!」
彼女は目を真っ赤にさせながら、さらに声を張り上げた。
「こうなったのは俺様が油断したからだろうが! だから……だから……」
とうとう顔を
(
そう思い、
驚く二人に、その人物が武器を揺らしながら近寄ってくる。そこにいたのは……。
「なっ……お前は! 『
あの青年だった。
****
その頃。
空いた穴を
先陣を切る
「あの……
「んー? 大丈夫だと思いたいんスけどねー? なぁんか、いるみたいっスね……。にゃんで、
「いる? とはなんのことでございましょうか?」
「とにかく! 二人と
「ピンチ! それはよろしくないでございますね! 承知いたしました! 行きましょう!」
ようやく納得してくれた
****
「お前達こそなんだ?
「
「
そう言うと青年は、バタフライソードを構え直し、殺気を放つ。その
「俺は死ぬつもりはない!
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