第35話 それぞれの思い
庭に出た
しばらくの沈黙の後、ようやく彼女は口を開いた。
「なぁ……」
「うん?」
「正直に言え。俺様は……足手まといか?」
思ってもいなかった質問に、
「そんなことないよ! 確かに
そう言って
「そうかよ……」
またしての沈黙の後、
「な、なんだったんだ?」
そして……ただ困惑するしかなかった。
****
部屋に戻った
「はぁ~……」
(足手まといじゃない……か)
「お人好しかよ……」
そう言って近くにあった、お気に入りのぬいぐるみである"くまさん"を抱っこする。それに顔をうずめる。
「ばーか」
誰に聞かせるでもなく、呟いた。
****
その頃。自室に戻っていた
(僕は
(なんで、
「なんで、数分しか
そう。
それがどうにも引っかかるのだが、
「いやいや、
そうして布団の上で頭を抱えるしかなかった。
****
「ふぃ~。あ~あ~、眠いっスねー」
自室で音楽雑誌を読んでいた
今の彼らは普段の
そんな彼らの
「さてと……こっからどーなるっスかね? オレちゃん
こうして、四人の
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