第34話 初任務完了と
『
「……しんど……」
「おい……だらしねぇだろうが!」
乱暴に近くの椅子に座ると腕を組んで、睨みつけた。
「んで? 今回はあのセンコーのでなんとかなったが、これからどうすんだよ? 何度も同じ手が通じるとは思えねぇぞ?」
「それを
「あ……も、申し訳ございませんでした!」
余計な一言だったことに気づいた
「あははは……まぁでも、今後の事を考えるのは確かに
全員が沈黙する。結局、あの赤髪の青年は再び現れることなく、何者だったのかわからずじまいだ。
「……ナイス武器な彼、結局どーしたんスかね~?」
ソファーから上半身だけ起こした
「んー? 『
「なもん、考えたってしゃあねーだろうが……」
「
「……そうだよ。わりぃか……!」
「いや、悪いとかの問題じゃないけど……」
それっきり、二人の会話が続かない。しばらくして、黙っていた
「あの……僕も
一呼吸おいて、三人が見守る
「実は僕も、どうやったら制御が可能なのか、わからないのでございます。はい」
****
休憩を終え、四人が報告書を提出して帰宅できたのは、昼頃だった。休んだとはいえ、初めての実戦。精神的な疲れも残ったため、
「……おい」
「えっ? なに、かな?」
おそるおそる
「ちょっとツラ貸せや……」
物騒な物言いとは裏腹な沈んだ声が
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