第22話 妖魔王
「おせぇーぞ」
資料室に入るなり
「おら、さっさと調べんだろ? 俺様は二階を探す。てめぇらは好きにしろや」
それだけ言ってさっさと行ってしまった。
(……一応、待ってはくれていたんだよな? っていうか、
そう不満に思いながらも、
「では、俺達も探しましょうか?」
「そうっスね~。オレちゃんも二階をさっがそーっと!」
「でしたら、僕は一階を探させていただきますね。良い資料が見つかると良いのですが……」
そう答えると、二人も資料を求めて行く。出遅れた
「俺も一階を探すかな……」
****
「んー……良いのないなぁ……」
資料を
(あの子、なにか知っていたのかな? それとも、ただ
考えながら探していると、ある資料が目に
「……『
「……なになに? 『
(そういえば、あの時の
(わけのわからないヤツだったな。
あの時の恐怖が嫌でも
『
そのデータを
「うわぁ……なんだこれ。全然わからないや……」
複雑そうなグラフやら図形やらが書き込まれていて、とてもじゃないが解読できそうになかった。だが、ある
(『
今まで考えたこともなかった
****
(結局、俺が見た範囲では、
二時間かけて探してみたものの資料は見つけられず、
この資料室は壁一面に資料が並んでおり、中央に共有テーブルが配置されている。テーブルの方を見れば、
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