第16話 汀様の加護
(神様もシートベルトするんだな……)
慣れた様子で座席に座る
「何かの?
「あ、いえ! なんでもありません! 失礼しました!」
見た目少年の神様だが、その
「そうかの? なら良いのじゃが」
首を
****
車を降りて辺りを見渡すと、木々に囲まれたなにかの施設のようだった。
「おっひょー? こっこはー?」
「トクタイが所有している土地だ。ここでこれから訓練を行う」
「なるほどでございますが……ターゲットはどうなるのでございましょう?」
今度は
「ターゲットは、入隊試験の時同様、
"
「"
そう言われてしまうと、誰も何も言えなくなってしまう。少しの間の後、齋藤が再び口を開いた。
「では、訓練内容を説明する! 今回のターゲットはこの敷地内のどこかにいる、大型の牛の
合図と同時に、
「
「身体に力がみなぎってくる?」
「わしの加護は"身体強化"なのじゃよ。ゆえに、みなの身体能力が上がっておるはずじゃぞ?」
「なるほどでございます。感謝いたします、
「なぁ……この強化ってのは、"
そう言われてようやく
(あっ、そう言えば"
しかし話は進んでしまった。
「貴様の場合、"
齋藤の答えに、
(何か問題でもあるのか?)
そう疑問に思っていると、
「あの……失礼ながら、何か問題でもあるのでございましょうか?」
勇気を出して
「俺様は
彼女の様子にあっけにとられていると、見かねた
「あー……よーするに、
(あっさり言ったけど、それはかなりの
「それは……つまり暴走されますと、抑えるのは僕達になるということ……なのではございませんか?」
「あぁ? そうだっつってんだろ! 悪かったな! クソが!!」
(一応……気にはしてるんだよな?)
見かねた齋藤が冷静に指摘する。
「貴様ら、訓練はすでに開始しているぞ? さっさと行かんか!」
どやされた四人は、
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