第10話 各々の力
午後十三時。
時間きっかりにそろった
どうやら、別行動をしていた
齋藤は思ったより早く室内に入って来て、四人を確認すると口を開いた。
「うむ、心がけやよし! では、あらためてこれからについて説明するとしよう。まず、チームワークを確立させるために貴様らには近日中に、こちらが用意した一軒家で共同生活を送ってもらう! 文句は聞かん。次に、最低でも三か月は訓練期間とする! 気を引き締めろ!」
その言葉に、
「はぁ!? こんなむせぇ野郎共と暮らせってのか!? んなもんお断りだ!」
心底嫌そうな彼女に対し、齋藤が鋭い目つきと口調で言った。
「
どこか試すような、それでいて厳しい言葉に、
「なっ!? 俺様が弱いだと!!」
「そうだ! 貴様の素質自体は認める。だが、その力を全く制御出来ていないであろう! ただ力に任せているだけの者が、
「くっ……そが……」
力なくそう言い返すと
「コホン。では、今日は貴様らの互いの能力、戦闘力について把握してもらう!
齋藤の後に続く形で、四人は部屋を一端後にした。
****
「準備はいいか? これより演習を行う! まずは
齋藤に指名された
「えっ? 俺からですか?」
「そうだ! 貴様がこの中でバランスが一番いい! その力を示してみよ!」
ハッキリと言われてしまい、
「ターゲット射出!
「は、はい! 始めます!」
離れたところから様子を見ていた
「ひゅ~!
呑気な
(三体は払い落したけど、これは起き上がってくるかもしれないし……やるか!)
「
「
「よし。まぁまぁ仕上がっているな?
齋藤からの言葉で
「次は、
指名された
「うーし、オレちゃん頑張っちゃうっスよ? まぁ対して強くねぇんスけど……」
「準備はいいか? では、
齋藤が再び右手をあげ、ターゲットが
「さぁて、やるっスか!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます