第16話神童
紅葉は幼い頃に魔法の授業で
友達を大怪我させてから
トラウマから魔法を使う事が
出来なくなってしまった
茜さんは紅葉が魔法を使えない事など
全く気にしていないと思っていたが
どうやら違うらしい
「あの人が昼頃また来いって」
「試練についての話だよね?」
「多分そうだと思う」
朝食を食べ終えてから
昨日行った大きな建物に向かった
この建物は魔法の塔と言って
魔法の研究をしてる場所らしい
「すいません茜さんに呼ばれて来たのですが」
「かしこまりました、お名前を伺ってもよろしでしょうか?」
「夏目です」
「確認取れました、部屋に直接向かって頂いてもよろしいでしょうか」
「わかりました」
部屋に着いてからノックをすると茜さんの声が聞こえた
「入ってきて」
「失礼します」
「何か飲む?」
「はい」
「お茶と珈琲があるけど、どっちがいい?」
「お茶で」
「私もお茶」
淹れられたお茶がほうじ茶でやっぱり
紅葉と茜さんが親子なんだと思った
「それで試練の事なんだけど、紅葉が私の教え子に勝ったら許可証渡してあげる」
「――紅葉は魔法が使えないんですよ」
「それは勿論分かってるよ、別に魔法以外にも戦う方法はあるからね、勝てれば方法は何でも良いよ」
「葉は黙ってて、今回は私の問題だから私が如何にかする」
「相変わらず、私は嫌われてるね」
「訓練室ある?」
「受付に言えば案内してくれるよ」
「分かった」
「準備出来たら教えてね」
紅葉は一気にお茶を飲み干して部屋から出て行った
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