第17話魔法士冒険譚

「紅葉が練習してる間に葉にはして欲しい事があるんだよ」


「何ですか?」


「わたしの教え子のやる気を出させて欲しいんだ」


「どういう事ですか?」


「私の教え子とは昨日会ったよね?」


「はい」


「それなら分かると思うけど、真面目なんだよ」


「それの何が問題なんですか?」


「意味の無い争いをしないんだよ」


「当たり前の事だと思うのですが……」


「簡単に言えば、意味の無い模擬戦ですらしないんだよ」


ようやく茜さんが何が言いたいのか分かった、模擬戦をするには紅葉だけでなく、白さんの方の戦う意思が必要だという事


「変わってる方なんですね」


「私も融通が効かなくて困ってるんだよ」


「分かりました、なんとかしてみますよ」


「宜しくね」


俺は茜さんから白さんが何処に居るのか聞いて、会って話してみる事にした。


いつも図書館で読書をしているらしいので、魔法塔の図書館に向かった


「昨日はありがとうございました」


「良く寝れましたか?」


「はい、読書好きなんですか?」


「そうですね、知識が得られるのが良いですよ」


「オススメの本ってあるんですか?」


普段本を読まないから、読む人に聞いた方が良い本を知っていると思った


「これとかオススメです」


表紙には魔法士冒険譚と書いてあった


「魔法士冒険譚」


「とある魔法士が勇者と出会ってから魔王を倒しに冒険に出る物語で、とても面白いですよ」


この本を借りて図書館を後にした

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