第一章

第1話四季

紅葉もみじ帰ろう」


紅葉はこの街では珍しい茶色い髪色をしている

この街の住人は黒色の髪が多く

紅葉の茶色髪は透明感があり凄く綺麗だ

屋上で少女が一人で立って居ると絵になる


「うん」


紅葉はふとした時に良く空を見上げている


「知ってる?むかしそらからゆきが降ってたんだって」


初めて聞く単語だった


ゆきって何?」


こおり結晶けっしょうって聞いたよ」


氷が空から降って来るなんて最悪だと思った


いたそうだな」


馬鹿ばか


すご綺麗きれいっておばあちゃんが言ってたよ」


「お前んとこのばあさんボケてるからな」


紅葉の祖母はこの街を作った一人らしくかなりのご年齢だ


「いいでしょ別に」


「でも、もう見れないんだろ」


四季しきがあるくにがあるらしい、そこなら見れるかもしれないって」


「どこにそのくにがあるんだよ」


「知らないけど……」


紅葉が寂しそうな顔をした

普段は明るく振る舞って居るが

昔は良く泣いていた

小さい頃に父親を亡くしており

母親は訳があって一緒に生活をしていなく

一人で良く泣いていた

初めて出会った時も泣いていたから

声を掛けたのが理由だ

俺は紅葉が元気になって欲しくて

子供の頃は馬鹿な事を良くしていた

その甲斐あってか

紅葉は明るく元気になり

今では生意気だと思うくらいだ

昔の癖なのか紅葉の暗い表情が見たくなかった


「じゃあ、一緒に探しに行くか?」


元気になって欲しく考えもせずに言葉が出ていた


「うん」



 ♢♢♢

 後書きです


 読んで頂きありがとうございます


 遠藤 円と申します


 面白かったら良いね・コメント・レビュー


 頂けたら幸いです。


 9時位に更新しますので


 良かったら読んで下さい。



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