現実と非現実のバランスが絶妙!

妻が癌闘病中なので、抗がん剤治療の辛さや死と向き合うシーンに当事者ならではのリアリティを感じました。
後半のフィクションの部分にもその現実感が延長していて死後の世界にリアリティがあります。
日本人には馴染み深い、閻魔大王や三途の川といった古来からある概念をそのまま描写しているので、ステレオタイプの地獄のイメージとリアルな描写が絶妙なバランスと感じました。
鉄道路線名称など現実の地上と地下空間が奇妙にリンクしていたりして、シリアスとユーモラスのバランスも面白いですね
続きが気になります!

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阿修羅のように