オムニバス・クロニクル

削除済

第1章 

第1話 重なり続ける歯車が動き出す



局部超銀河団 おとめ座銀河団

局部銀河群 天の河銀河 オリオン腕

太陽系 第3惑星 地球。


70億人の人間が住むこの地球に、ある異変が起きた。


突如、空、大地、海と其処彼処に空間が出現し、ゴブリンやオーク、ドラゴンと二次創作に出てくる非現実的な生き物、モンスターが現れた。


モンスターは手当たり次第、人々を殺し、建物を破壊尽くした。


人々が恐怖する中、政府はモンスターを撃破する為に兵器使って反撃した。

ゴブリンといった小型のモンスターは銃で、オークのような中型は戦車やミサイルで撃破できた。

だが、ドラゴンの様な大型はあらゆる兵器を使っても倒せたのは数十匹だけだった。


人類が倒したモンスターの割合は2割、残りの8割は大型モンスターだった為、破壊した場所を住みつき、腹が減ったら人や動物、モンスターすら食べた。


誰もが絶望という感情を持って、人類はモンスターを撃破する為に研究し続けてようやく撃退できる者を生み出した。


魔物を狩る者ハンター


兵器で倒してきたモンスターを武器や防具にし、人が身に着けてモンスター達を狩る者。

 これにより、人類はモンスターを対抗できるだけでなく、人類はモンスターを倒し続け、当たらな進化を遂げて20年が過ぎた。















「お前ら!!!そっちにモンスターはいないかッ!!」


「いいえ、此方も一匹残らずモンスターの痕跡がありません。」


「こっちも名護さんと同じ結果で〜す。」


「こっちもそうです!」


日本の田舎の村で4人のハンターがモンスターの死体を確認した。


「どうなってるんだ?

この村にゲートが出現したって報告が来たってのにモンスターが1匹も見当たらないなんてよ……」


「管理局が間違って情報を私たちに渡したというのは?」


「それはありえませんよ愛莉花えりかさん。

管理局はゲートから発生する魔力で場所を感知しているので間違える筈がありません。」


「じゃあ誰か……」




「他の人がやったんじゃないかな〜。

ハンターに登録されていない人が。」


3人が考える中、ふわふわした喋り方をする青年がそう答えた。


「ラノベとかではさ、こういう展開はハンターに登録してないどころかその事を知らない人がやったって可能性があるよ〜。」


「お兄ちゃん、そんな現実的じゃない事言わないでよ!!!」


「そもそもモンスターがこの世界に出てきてる時点で現実的じゃないよ〜愛莉花。」


「愛莉花さんの言う通りですよ、すぐる君。

ハンター以外がモンスターを倒す、ましてや存在すらも消すなんて不可能ですよ。」


「……………あり得るかもな。」


「飯田さんッ!?」


この4人で年長である飯田が優の考えに賛同し、愛莉花は飯田の言葉に驚く。


「完全に信じてる訳じゃない。

モンスター達を一瞬で蹴散らすには魔法かスキルを使ったと考えられる。

よし、今からこの村の人に俺達と同じハンターが来てないか聞きに………ん?」


「飯田さんどうかしましたか?」


飯田が突然言葉を途絶えた事に名護は疑問を浮かべる。


「お前ら、ここに来て村の人と出会ったか?」


「いいえ。」


「私も会ってません。」


「………」


名護と愛莉花は会っていないと答えると、優は先程までの笑顔が嘘のように消え、真剣な表情になる。



「僕達、ここに来てから村の人に会っていないよね・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


『!?』


優の言葉に名護と愛莉花は驚きを隠せなかった。

自分達が此処に来たのを思い返すと、確かに村に住む人達に1人も会っていなかった。


「もしかして、モンスターと一緒に此処の人達も消したんじゃ……」




「いいえ、村の人達は無事ですよ。

私が魔除けの結界を貼っていたので村の人達は1人も怪我をしていません。」


4人は声のした方向に身体を向ける。


「大剣と大盾に槍や弓、杖……もしかして村の皆さんが言っていたハンターという方々ですか?」



現れたのは、4人と同じようにハンターの戦闘服を身に着け、腰に剣をかけた青年が突然と姿を現した。







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