遅ればせながら、大賞受賞おめでとうございます!
面白かったです、感動しました!
異世界側からしたら、「ムサシノ」なんてどんな土地か皆無で、無理難題を背負ったアルフレッドがどう課題を克服するか……!と思ったら、いやあ、見事な締めくくり。
芸術家魂によって救われたことになりましたね。王様も、アルフレッドも。
武蔵野のとのつながりも、素晴らしいと思います。
よく聞く美術大学だー!
私は行ったことないのですけど、ニヤニヤしながら読めました。
作者からの返信
皆かしこさま
このたびは、また拙作を読みに来て下さってありがとうございます。そして受賞のお祝いのお言葉、大変嬉しいです。心より感謝致します。
これを書くにあたり、いろいろ武蔵野のイメージを考えたんですけど、自分がその地にほど近いところで育ったせいか、かえって掴めなかったんですね。それでこういう作品になったのですが、もしかしたら自分の武蔵野への視線も、新王よりアルフレッドに近い部分があるのかもしれません。
武蔵野美術大学! 分かって下さって嬉しいです。そうとは書いていませんが、この作品に登場する、唯一の武蔵野の具体的なモチーフだったりします、ムサビは。
お心に残る作品だったら嬉しいです!
2回読んじゃいました!!なるほど……一筋縄ではいかない物語、そしてムサシノ……!!
最後の王の言葉に思わずうるっときてしまいました……
容易に描けるものではない、確かに本当にそうだよなと。
表現することって、もしかしたら全てにおいてそうじゃないかなってふっと思い。
ましてや人の考えてることとか心情とか。描けないなら描けないなりの結果を出してもいいんだなーなんてちょっと励まされたりもしました。
アルフレッドがその才能で高飛車にならず、真剣に取り組んでくれたからこその、この結果でもあったんだなーと。素敵なお話でした😭
作者からの返信
凛々サイさま
二回もお読み下さいましてありがとうございます!
汲み取って頂けたとおり、表現すること、つまるところ芸術って、そんなに分かりやすく描けるものじゃないと思うのです。ましてや、それが結果というかたちに結びつくかどうかなんて、本当に難しい。そういうことも書いてみたかったんです。その自分の日頃から感じてる苦悩をアルフレッドに託してみました。
だけど、4000字という字数制限の中でこういう命題と人間ドラマを描き出すのはほんとうに苦心して書きました。その甲斐あって、素敵というお言葉頂戴できて、本当に幸せです。感謝!
今になって初めて読めました!なんてこったい!
てっきりコメディだと思っていたんですが、真逆でしたね。
武蔵野はまるで出て来ないのに、この「想像でムサシノを描け」という命令に真摯に向き合うことで共に救われるお話、最高です!
そもそも武蔵野を全く知らないから縁が無いし、読んでもどうしようもないな、と思っていた私が馬鹿でした。面白かったです!
作者からの返信
しらすさま
読んで下さってありがとうございます! なんてこったい!
はい、真逆のドシリアスでした。お言葉の通り、武蔵野の具体的なものは全く出てこないんですよね。これ。これは、わたしが武蔵野にほど近い環境で育ったことが大きいかも知れないです。近すぎるものほど、親しすぎるものほど、うまく表せないといったらいいのかな。だから、読んだ方にも想像して欲しくて、敢えてこう書きました。面白かったとのご感想、本当に嬉しいです。書いた甲斐が有りました。
男同士の関係企画へのご参加、ありがとうございます。
主催の眞石ユキヒロと申します。
真意が不明だった新王がアルフレッドにだけ本当の気持ちを吐露して解放されるという展開がとても好きです。
転生モノを別の視点から書いているのも、あまり見たことがないため、とても新鮮に感じました。面白かったです!
改めて、企画にご参加頂きありがとうございました!
作者からの返信
眞石ユキヒロさま
このたびはお読みいただき、また、素敵な自主企画のご立案ありがとうございました。
所謂ブロマンスにあたるのかどうか少し不安に思いながら参加させていただきましたが、堪能してくださいまして本当に嬉しいです。
アルフレッドに心を許したとき、新王はあらためて異世界にも心を許せたんだと思います。それまでさぞかし孤独だったろうと。
この作品で異世界転生ものは初めて書きました。よって逆視点のギミックも初の試みでしたが、興味深く読んで頂き感謝いたします、重ねて御礼申し上げます。
初めまして。
アルフレッドが直面した苦境と、期限の夜の絶望たるや想像を絶しますが、その結果こそが新王の心を救い、友をはじめとする幾つもの命をも救うことになり……なんとも数奇な運命に見舞われたことですね。彼自身が新王との得難い関係を築けたことに、深い味わいを感じます。
新王のどこか突き放したような、けれどなんだか妙に頷けてしまう、捉えどころのないムサシノの表現が興味深く、明かされた意外な過去により、なるほど、この地そのものをずっと見つめていたからこその言葉だったのだと、いたく納得しました。
隅々まで息遣いを感じるような筆致にすっかり没入してしまいました。また彼らの物語を読むことができたらいいな、と思っております。
作者からの返信
Skorcaさま
はじめまして。お読み下さいまして本当にありがとうございます。
短い物語の中ですが、登場人物の3人、特にアルフレッドの苦境とその反転の描写には力を入れたつもりですので、そこがきちんと伝わって下さり、嬉しい限りです。
新王の武蔵野に対する親しく、でも突き放したような表現は、私が武蔵野のほど近くで育ったからかもしれません。親しい土地ほど、雄弁に語る気にはならないのですよね。なので、悩んだのですが、なるべく具体的に語らぬ「武蔵野」という漠然としたイメージを掲げるに留めてみました。これ何処の土地でも通じる話じゃん、といわれたらそこまでなんですけど、地名を書いたら「武蔵野文学」たり得るのかという疑問もぶつけてみまして。
私もここで書いたキャラは気に入っていて、続きを書いてみたいと思っています。ただ、新王の持ってるであろう美術的知識が私には皆無なのですね^^; でも、そこを乗越えられたら、チャレンジしてみたいです。
お星様もありがとうございました。
な、なるほどー! 確かにライトノベル……!
ライトノベル部門といいつつ、三鷹に居を置いた太宰の「走れメロス」を彷彿とさせる雰囲気もあり、そこもまた武蔵野の風情があるのかなと……。
すごく面白かったです。
作者からの返信
泡野瑤子さま
お読み下さいまして本当にありがとうございます。
「武蔵野文学」を書こうとしたら、ちょっと肩を一周多く回して妙な方向に捻っちゃいました、みたいな作品ですが楽しんで頂けたようで良かったです。
実は転生ものを書くに辺り玉川上水で入水しちゃった太宰の話を思いついてはいたのですが、ちょい烏滸がましくて止めた経緯があります。ありがちかなとも思いましたし。それだけに「太宰を彷彿とさせる雰囲気がある」とのお言葉うれしいです。
重ね重ねありがとうございました!
わー、武蔵野で転生物ということで、どんなお話だろうと思ったら……!
世界統一を果たした新王が、その権威を振りかざして無辜の画家を追い詰めるのかと思いきや、彼にも彼なりの理由があり、そして、宮廷画家の絵への真摯な向き合い方によって、大切なことを見出していく。
画家と二人で話している時に、王の口調が崩れるのがとても印象的でした。
おそらくは孤独であったろう彼に、画家の示した道がよりよい治世に繋がったのかな、なんて想像できる素敵なラストでした。
4000字未満とは思えないほど、いろいろなものが詰まっていて、見事なお話、ありがとうございました!
作者からの返信
橘 紀里さま
あらためてありがとうございます……!
素敵なレビューまで頂いてしまい恐悦至極に存じます。
転生もので過去の自分との対峙ってどれだけ語られるか、よく知らないのですが(その類いの作品ほぼ読まないので……)ここではムサシノと芸術という要素を使って、新王の心の中の過去との対峙と和解を描いてみました。
口調が崩れるところ、注目してくださってうれしいです。孤独だったとおもうんです、新王は。アルフレッドに対しては心を許した瞬間なんでしょうね。というか、転生した異世界に対してようやく心を許せた、というべきか。
色々汲み取って読んでくださり本当にありがとうございました。いつかこのキャラで長編を書きたいです。
えっくすさんでお繋がりになりましたので、作品を読ませていただきました。
続きはレビューにて。
作者からの返信
蜜柑桜さま
おいでいただきありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。
レビューありがとうございました。わたしは芸術を主題に作品を書くことがままあるのですが、その基礎となっているのがこちらの作品です。征服王の心の底にある風景を考え続けたアルフレッドの10日、その末の王の心の安寧。それに芸術の可能性と在り方を突き詰めて書いた、そんな話でした。