第10話 喫茶店

今日はどうしましょう?

FDは格別だったしな、少しは余韻を楽しみたいな

ではコーヒー淹れますね

助かるよ

お茶でもいいですか

まーいいけど

アールグレイとミルクラテルどちらがいいでしょう

ラテルでたのむよ

あ、ジンジャーがない

なんだ今日はやたら準備不足だな

私も仁義の人と巡り合ったこともあって少し心が浮いているんです

なるほど

先生って影響されませんねまったく

そうだな特に何も思うことはない

確かに取って食う人たちじゃないってことはわかります

ああ

だけど風格が一流の闇をもっていて、近づけません

人もそれぞれだからな

世界は広いですね

先生おもたせしました

これはなんだ

チーズフォンデュのアクポメントです

ビスケットだろどうみても

まぁすこしたべればポメントがわかりますよ

おお、キャラメルか?

そうですリッツの間にキャラメルが入っているんです

そうかこの上なくおいしい

よかった

幸せだ

いいですねお気楽で

なんだわるいか

いいえ、ただ憂塚先生の隣にいる私までがお気楽に見えてしまうので、まるで仕事してない人間に見えるなーとおもったまでです

そうか

意見有りません?

ないよ、私は君がいて本当に助かってるし、ともに時間に触れ合えるのはいいんじゃないか

そうですね

そうだシナモンのおいしい喫茶店ができたらしいんだいかないか

いいですね

楽しみだ

着きましたね

屋根がお花畑ですか、おしゃれな家です

扉も木に妖精の彫刻されてていいですね

ではあけましょう

あれ?あれれ

どうしました

どうにもこうにもな扉があかないんだ

お休みですかね

そんなはずはない、だって声は聞こえるだろ

ですねお客さんのガヤが聞こえますもんね

締め出し食らったのか尖閣諸島の件で

まさか

あらこんにちは入らないの?

あなたは?

私はこの店のオーナーよ

偉い人か

先生って語源がおかしいですね

なんだと助手

今言い合ってる暇はありません

そうだ聞いてみるか

この扉開かないんです

あーごめんなさい初めてのお客さんね

はい

ここは扉を引くのではなく声をかけると開けてくれる店なの

そんな仕様があったとは

これも店を繁盛させる秘訣なのよ

噂できいただけあって、知りませんでした

いいのよ、楽しんで言ってちょうだい

はい

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