第16話  8久我氏長男 一尾淡路家のその後

久我氏の子孫になると、豊後とは無関係の人間が多く、検証も難しくなります。

どなたか誤りや由緒のお分かりになる方がいらしたらお教えください。


■■■原文■■■


 あわちとのもいへとりはて候て、いえすたり廃り申すにより2男のうねめ殿が中岡(なかおか)殿にいたのを、中岡殿は天下にすぐご報告した。

 右は義統五もしの子である。


 近き此の淡路殿にはたきえまちのもくたい(瀧江町の茂躯体?)の弟嫁だったのを離別して淡路殿の妹 おさ五下したまうに引ちまいらせた。

 これは淡路殿のお手かけで、おさいと申す。

 その母、今に大ばかちさもりか(大庭勝佐守?)にあり頼むよし折々伊賀殿の申し降すよし、我にもよっては上がる。

 母の事は未だ知行と存ぜないだろうか申しこしはす。


■■■翻訳■■■


 淡路殿の家も(久我家のように)家を継ぐ者(=長男)が死に、家が廃れた。

 そのため淡路殿の2男 うねめ通尚殿がなかおか(長岡?)殿の所にいたので、なかおか殿は幕府にすぐ報告した。

 右(=なかおか殿)は義統の娘の子である。

 近き此の淡路殿には ☆たきえまちのもくたい(瀧江町の茂躯体?)の弟嫁だったのを離別して淡路殿の妹 おさ五下したまうに引ちまいらせた。

 これは淡路殿のお手かけで、おさいと申す。

 その母、今に大ばかちさもりか(大庭勝佐守?)にあり頼むよし折々伊賀殿の申し降すよし、我にもよっては上がる。

 母の事は未だ知行と存ぜないだろうか申しこしはす。


■■■解説■■■


 一尾淡路守通春は大友義統の娘と結婚したとあり、これが正しいなら淡路殿もいとこ同士で結婚した事になります。

 大友家も吉弘氏といとこ同士で結婚し直系の家は跡継ぎがいなくなっています。

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