第14話 19、大友道孝(宗麟2男 利根川道孝)の妻

■■■原文■■■

 どうかう御うち、たち花ひたとのいとこ、ふくろのおとうとの子也

 らくとんして

 よしひろそうしんという人の子也


■■■訳文■■■

 道孝の妻は、立花宗茂のいとこで。(宗茂の?)母親の弟の子である。

 らくとんして、吉弘宗刃(鎮信)という人の養子となる。


■■■ 解説■■■


 立花宗茂の父 高橋紹運は斎藤氏の娘と結婚したと言われています。

 つまり斎藤鎮実か、別の弟の娘が吉弘の養子となったと考えられます。


 その弟が死亡したので、娘が吉弘家の養子となって大友に嫁いだのでしょうか?

『らくとん』というのは零落の意味でしょうか?または養子契約の事かもしれません。

 吉弘鎮信は立花宗茂の伯父。なので鎮信の義理の娘2重の意味で『いとこ』という事なります。


 WIKIの吉弘鎮信の項目を読むと

『志賀家系図』(長崎歴史文化博物館蔵)によると、林ジュリア(元は吉弘鎮信側室、のちは大友宗麟の側室)と吉弘鎮信の娘・林クインタ(林ジュリアの連れ子として宗麟の養女となる)。

 大友吉弘氏系図によると、吉弘鎮信と側室・林ジュリア(宗麟の室・奈多夫人の女中頭、のち宗麟の継室となった)の女・利根河道孝室。

『柳川歴史資料集成第二集 柳河藩享保八年藩士系図・上』吉弘系図 P.116。隠された大友家の姫ジュスタ―「桑姫」再考

 とあるので、以下のようにまとめます。


         

叔母         父    養父       

斎藤鎮実の妹?   斎藤弟  吉弘宗刃

  ↓        ↓   ←↓

いとこ     子供

立花宗茂      妻 = 道孝  

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