第4話 鬼の記憶
夢の中で僕は体に2つの
それは次第に記憶の波となって押し寄せた…
「おかあさん…なんで人間は敵なの?」
「人間はね敵じゃないよ。人間が私たちを化け物と言って嫌うの。
昔は鬼も人間仲良く暮らしていたの。
でも、ある日一人の鬼が町で見かけた人間の女の子に
女の子にどうしても会いたかった鬼は
女の子のお父さんが鬼嫌いで叩かれたり
鬼はそれでも女の子に会いたくて
夜、屋敷に
それでうれしくなった鬼は寝ていた女の子を起こした
女の子は目の前にある鬼の顔にびっくりして叫んだ
そしたら、お父さんが
お父さんは女の子を守るため猟銃を撃った
それが女の子に当たってしまってそれに怒った鬼は…
お父さんを食い殺してしまった…
それが良くなかったの、鬼は
人間はおいしいということを知った鬼は
それを
鬼は村から追い出されてもちろん犯人の鬼は人間によって殺されてしまった」
「鬼はただ仲良くなりたかっただけなのよ」
「そんな…鬼はまた人間と仲良くなれるのかな…」
「なれるわよきっと。」
「
「一部の餓鬼だちが今も
これは鬼の記憶なのか?
彼は本当に人間と仲良くなりたいだけだった…
必ず叶えてやろう
僕が君を連れて人間の町を見せてやる
でも体が動かないのはどうしようもないし鬼にしか言葉が通じないのは
また記憶が流れ込んでくる
「お母さん
「人間たちが使う
妖力は思いの大きさで動く力って感じかな?
お母さんもよくわからないけど、鬼が人間の前にいるときの方が
「へー、僕も思いの力が強ければ人間と仲良くなれるのかな?」
「ふふっ面白いこと言うのね!ふっふ鬼はもともと妖力強いのよこれ以上増えたら地面割れちゃうわ ふふふ」
「お母さんそんなに笑わないでよ!!俺まじめなんだよ!!」
「ふふふっ」
妖力か僕がおばぁちゃんを殺してしまったのは妖力じゃなく自然死だろうし…
いや…絶対そうでないと困る…ふわぁああ~…
ていうか
バタッ
突然の眠気に倒れる
意識で抗えないほどの波は僕を飲み込み去ってゆく
波と波が
次第に波は衝突をくりかえし渦を作った
自分の記憶と鬼の記憶が混ざることを感じつつ
荒くかき混ぜられる記憶にもまれながらも
なぜか緩やかな感情に包まれる
記憶が混ざっている
自分が何者なのかも分からなくなっていく
【恐怖】そんなもの感じない
暖かなものに包まれ生まれ変わる感覚
母のお腹にいる、なそんな穏やかさに溺れ僕の意識はさらに深く落ちていく
転生したら石だった話 神咲 普凛異(カンザキ ファイ) @Fai_konkon
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