運命にたゆたう
毎日のように流れゆく時の中で
何も叶わぬような気がする日々に
抵抗して生きているわたしには
たゆたうように生きていければ
もっと楽になれたんだろう
だけど流されっぱなしも怖いから
やっぱり時間の波に逆らうように
泳ぎ続けるしかなくて
この足でこの手でこの体で
波を裂いて滑り込ませて生きている
疲れたら足をつきたいんだけど
本当はもっと遠くの沖までいきたい
だけどそうしたら足がつかないから
いまだに私は未来が怖いまま
突然天気が変わって海が荒れたら
恐怖でからだがすくんでしまう
いつでも逃げられるような
安全な場所にいることで
普通の世界を享受して生きている
海月はどうするんだろう
そのまま流されて
どこへ行くのだろう
もし水流にもまれて
粉々になってしまったら
それを運命と受け入れるのかな
私はまだ海月になれない
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