第8幕 シーサイドパレス
(初日の舞台、大団円、レビュー ビリーとマリーのショー)
君の涙にうそはない
君の涙は俺の宝
どうしてそこまで愛してくれるのか
悪いのはこの俺なのに
君を泣かせる俺は悪いやつ
もう泣かないで、もう離さない
幕前
ノッポ
「ブラボー!」
オヤッサン
「うむ、すばらしい」
インテリ
「マリー、おめでとう。よかった。とても良かったよ」
「これでよかったんだ。」
「オヤッサン、ノッポ。隣町まで俺もいっしょに乗せていってくれ」
オヤッサン
「インテリ、マリーはどうすんだい。まさか、おめえさん、このままさよならするつもりじゃ・・・。そうなんだな」
ノッポ
「それはないぜ。マリーの気持ちを考えてやれよ」
インテリ
「いや、マリーはもう大丈夫だ。ビリーがきっといいパートナーとして・・。」
(マリーとビリー現る)
マリー
「ロビン、私を置いてどこへ行こうというの。どうして私の心をわかってくれないの。」「私の夢はもう叶ったわ。今日の舞台に出られただけで十分なの、あとはロビン、あなたとずっといっしょにいることが私の願いよ」
ビリー
「ちょっと失礼」
(ロビンの帽子とマスクを取る)
「やっぱりそうか、コールマン」
マリー
「コールマン?」
ビリー
「コールマン、俺は君に謝らなければならないことがある。三年前の事故のとき、俺は君の足を引っ張ることばかり考えていたんだ。それであんな失敗をした。許してくれ。俺はつまらない男だった。今、シーサイドのスターになって、よーくわかったよ。どれだけスターがたいへんな仕事かという事を。
コールマン、もう一度、舞台に上がってくれないか。どっちがスターなどとつまらない事を考えず、お客様に楽しんでいただける舞台をみんなで力を合わせて作ろうじゃないか」
コールマン
「ありがとうビリー。マリー、もう離さない」
ヘンリー
「できた」
(幕があがり階段レヴュー全員)
(愛の歌と監獄ロックの二重唱)
ロック・ロック・カンゴクロック!俺達カンゴク仲間
インテリ・ノッポ・オヤッサン!
君をはじめて見た時から、俺の心はときめいた。
君の澄んだ瞳の中に、君の心の美しさをみた。
愛してもいいかい。愛してもいいかい。
人を愛することを忘れていた この俺が君を愛してもいいのかい。
愛してほしい、愛してほしい、あなたはやさしい人、
愛してほしい、愛してほしい、あなたの愛がほしい
どこで何したか知らねぇ
でも三日も同じ房にいりゃ、自然とわかるのがカンゴクのおきて
俺たちゃカンゴク仲間
ロック・ロック・カンゴクロック!
(大団円)
了
監獄ロック ロビンとマリー tsutsumi21 @tsutsumi21
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