第2話 面談

「急に具合い悪くなっちゃったりするからさ、そこがね・・・」


「なんなのそれは?心の病ですか?」


「わからない」


「わからないの?しのさん」


「しのさん、わからない」


「心の病じゃないの?彼女は」


「彼女は?彼女は心の病じゃないよ」


「じゃなんなの?」


「えっとね、ワクチンの副反応かなって言ってた」


「はぁ!?みんなワクチンの副反応になっちゃうんだね」


「そうだよね。でももうちょっとだから」


「もうちょっとだから我慢してって?そうだよな。面接はいつやるの?」


「面談いつなんだろうね」


「個人面談」


「今月中とは言ってたんだけどいつやるんだろうね。来週?今月中やらないと・・・ね。どうなんですかね」


「ん?何言ってるんだかさっぱりわかんない」


「今月中」


「あー、まだわかんないんだね」


「うん、わかんない」


「それは困りましたね。ちゃっちゃとやってくれないとね。落ち着かないね」


「でもちゃっちゃとやらない。やってもどうだろうねってとこだよね、こないだも話したけどね」


「うん、でもいいんじゃないの?だから、しのが思うようにでいいんじゃないの」


「ああ、そうだよね、聞いてね」


「君には選択する権利がある」


「そうだよね」



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