僕の能力、加速と植物操作で最強に

kuraと天

第1話

僕、田中元康は普通が大好きな学生だ!

まぁ、逆に言うと変わったことは好きじゃない

なのに!この国で変わったことが起きた…

そう、よく分からん女神が現れて「皆に、スキルを2つずつ渡す!」とか意味わからんことを言い出したんだ

元康「でも少し気になるな、僕のスキルはなんだろう…」

???「元康さんのスキルは加速と植物操作です」

元康「誰!?」

???「天と申します、貴方のサポートをさせていただきます」

元康「そ、そうかよろしく!」

天「はい、よろしくお願いします」

元康「早速で悪いが、僕のスキルの詳細を教えて欲しいな」

天「分かりました、まず加速ですが足の速さ、植物の成長、時間等様々なものの速度をあげることが出来ます」

元康「結構強いな…、もうひとつの方は?」

天「はい、植物操作はその名の通り植物操作が出来ます ですがこのスキルは少し特殊で髪の毛等の生き物の毛も操作出来ます」

元康「それは便利だな、よし分かったありがとう」

天「あ、あとひとつ言っておかないとならないことが」

元康「なんだ?」

天「この世界にスキルが導入されたことによって魔族が現れたり、見たことの無い植物が生えたりしております」

元康「は?魔族が出てくるならなんでスキルを導入した?」

天「逆なんです」

元康「え?」

天「逆なんですよ、魔族を倒す人不足だからなんです」

元康「あ〜、だから魔族を倒してもらうかわりにスキルをあげたと…」

天「はい、その通りです」

元康「女神はバカか?」

天「バカではないと思いますが…」

元康「いや、バカだ 確かにスキルは少し嬉しかったが魔族が出てくるとか全くもって普通じゃねぇ…」

天「普通がいいんですか?」

元康「もちろんだ」

天「はぁ〜、そうですか でも大丈夫です、魔王を倒したら元に戻せます!」

元康「それまでは戻せないのか?」

天「戻せないわけじゃないかもですが女神様に阻止されるんで結果無理に近いです」

元康「バカ女神が… まぁ魔王倒すまでならいっか」

天「ところで、早く魔物を倒した方がいいですよ」

元康「何故?」

天「魔物、悪魔を倒すとお金、経験値が手に入るからです」

元康「そっかぁ、金がいるもんな…」

天「ちなみに元康さんの今の全財産は870円です」

元康「金欠だったのが効いてるな… てか、なんで全財産が分かるんだ?」

天「私が全て管理しているからです」

元康「そうなのか!それは楽だな」

天「それでは裏山に行ってみましょう!」

元康「分かった」


〜裏山にて〜

バサァッバサァッ…

天「あれは… コカトリス!?」

元康「コカトリスってなんだ?」

天「普通はこの辺には出てこない鳥類の魔物をです」

元康「それじゃスキルを使ってみていいか?」

天「どうぞ、まだ上手く使えないかもですが、何回もしてるうちに慣れると思います」

元康(加速!)

近くにあったタケノコが一瞬にして立派な竹になった

元康(植物操作!)

今伸びた竹がコカトリスに向かってとんでいく

グサッ

元康「うわっ、グロい…」

シューッ

コカトリスは黒い煙と共に消えてコカトリスがいた場所にはお金と紫色の飴の入った瓶が落ちていた

元康「飴?」

天「それは経験値飴です、舐めると一定量の経験値が入ります」

元康「経験値ってそんな風に入るんだな、でもあまり舐めると飽きてしまうな…」

天「大丈夫ですよ、経験値飴は舐めると一瞬で消える上に特に味がしないので」


続く…

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