本編

やはり僕の彼女は可愛い

 先に言っておくと僕の彼女氷室詩織さんはとても可愛い。

 

「あ、おはようございます!立花さん!」

 

 この元気な挨拶をしながら僕の元に駆け足で来てくれているのが僕の彼女、氷室詩織さん。

 清楚感漂う黒髪ロングに小さい顔。まさに才色兼備とはこのことだ。

 おまけにクラスの学級委員長で成績優秀。

 まあざっくりまとめるとめっっっちゃ可愛いと覚えてくれ。

 

 あ、ちなみに僕は立花莉久だ。

 よろしく……。

 

「お、おはよう!氷室さん!」

 

 これが氷室さんとの恋人同士としての初めての挨拶。

 なんか、何をやるにしても少し緊張してくるな。


「今日は学級委員長の仕事だったの?」

 

「はい……すいません。今日一緒に行けなくて……」

 

 そう時は昨日の夜に遡る。

 

 時刻は午後の8時。

 緊張と不安、そして期待を持って氷室さんに明日一緒に学校に行けるかと、LI⚫Eを送った。

 送信からしばらくして氷室さんから返信が帰ってくる。

 その返事は『すいません。明日は一緒には行けません』との事だった。

 恋人同士としての初めての登校は出来なくて夜は少しショックだったがとまあこのようなことが昨夜に起きたことをここに報告させていただく。

 

「いやいや、全然大丈夫だよ。それよりごめんね手伝えなくて」

 

「いえ、自分で引い受けた仕事ですから!」

 

 うわ〜。まじでいい子だな。

 本当、可愛いし、優しいし僕の彼女最高。

 

「氷室さ~ん。先生が職員室来てだって」


 僕と氷室さんが話していると突然後ろから女子生徒の声が響いた。

 氷室さんを呼ぶ声だ。

 

「では、呼ばれてしまいましたので」

 

「あ、うん。行ってらっしゃい」

 

 その言葉を聞いて氷室さんは後ろに振り向いた。

 

「あ!立花さん!帰りは一緒に帰りましょうね!」

 

 一度振り向いた体をもう一度こちらに戻して氷室さんは少し大きめの声で言ってくれた。

 

「う、うん!一緒に帰ろう!」

 

 そう言うと氷室さんはニコッと笑いクラスのドアから出ていった。

 やった!帰りは一緒に帰れるぞぉ!

 僕は心の中でガッツポーズをした。

 

「おいおい!朝から見せつけてくれるな!莉久!」

 

 心の中でガッツポーズをしていると僕の後ろから肩を叩きながら騒がしい声が聞こえてきた。

 

「海か……」

 

 僕に話しかけてきたのは高砂海。

 派手な金髪に高い身長。

 そして結構なイケメン。

 ただし彼女はいない……。

 良い奴なんだけどな。

 

「声だけでわかるとはさすがは友達。いやこれは恋人と言ってもいいな」

 

「残念ながら恋人は少し前にできたので結構だ」

 

「じゃあ親友ならどうだ?」

 

「それなら……まあ」

 

「ナイス」

 

 海はグーサインをしてにやにやしていた。

 

「てゆーか莉久よく氷室さんを落としたよな。どんな裏技使ったんだよ」

 

 まだニヤニヤしながら海は聞いてくる。

 

「別に裏技なんて使ってない。ただ僕はシンプルに好きだと言っただけだ……って何言わせるんだよ!?」

 

「最後まで言っといてそれはないだろ……」

 

 半笑いでまあまあと宥めてくる海を見て僕は赤くなっていた顔を一度落ち着かせた。

 

「それより海はどんな感じなんだ?」

 

「どんな感じってなにが?」

 

「恋愛の方だよ。僕にもできたんだから海にだってできるはずだろ」

 

 そうこいつはイケメンだ。

 モテないはずがない。

 

「んー。なんか難しいじゃん恋愛って。リレーとかと同じでやるより見る方が楽しいみたいな感じ?」

 

「でも本当は?」

 

「めっっっちゃ恋愛してみたい」

 

 ばん!と机を叩いて海は身を乗り出して言った。

 

「正直でよろしい」


「何とかしてくれよぉ~莉久ー」

 

「そんな無茶言うなよ.....」


 と、まぁ俺の愉快な友達高砂海をよろしくお願いしたい。

 

 

 

 

 

 

 こんにちは三上蒼太です。

 なんか書いてる中で1話が1番難しい気がするんですよね笑

 という小説を書くことが難しい……。(泣)

 こんな作者ですがよろしくお願いします。少しづつ復帰していきたいと思ってます。

 レビューや感想を貰えると大変嬉しいです!よろしくお願いします!

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僕の彼女。氷室さんは可愛いけれど恋愛は初めてらしいです 三上 蒼太 @koushien

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