おやつの後は何をする?
チョコパイと冷たい麦茶で賑やかにおやつを楽しみました。
賑やかな話題はさっきの不思議な事。
僕が空をこわした事。
そこから雲が出てきて雨を降らせた事。
そして、あの綺麗な破片の事。
普通なら信じてもらえないし、今でも信じられない事なんだけど、学童の先生は興味深そうにお話を聞いてくれました。
おやつもお茶も平らげたけど、外はまだ土砂降りのままです。
何をしようか?みんなが考えていると、先生が『その綺麗なのがどういうのだったか見てみたいから、描いて見せてくれない?』と言い、画用紙と色鉛筆を用意してくれました。
みんなはいいねいいねと言って、各々制作に入ります。
そして、描き上がった順番で発表していく事になりました。
最初に出来上がったケンジは「どうだ、オレの絵は!」と、燃え上がる様な赤色を高々と掲げました。
するとヨシオは「すごいけど、こっちが本当の色って事ね。」と、温かみのあるオレンジ色の絵をハイと上げる。
『違うよー、ホントはこの色でしょー!?』とリミがやさしい黄色い絵を差し出すと、、
今度はジュリが、『え、このイロじゃん?』と、涼しげな緑色を。
『う~ん、きれいなんだけど、この色だったでしょ?』と、リョーコは吸い込まれそうな青い色を見せ、それを見たトチゾーは「近いけど、この色だったかと、、」と、深みのある藍色をかかげ、最後に残ったタカシは「みんな違う色だね。」と、華やかな紫色をみんなに見せました。
みんなが違う色を出してしまい、誰の色が正しいかはっきりせず、みんなで言い合いになってしまうと、学童の先生が『みんな綺麗に描けました。では、誰が正しいか見に行ってみましょうか🎵』と1つ提案を出しました。
でも雨が、、と、みんなが窓の方を見ます。
すると、いつの間にか雨は止んでおり、スッキリ晴れ渡っていました。
『ね!?』と先生が言うと、みんな靴を履いて我先に外へと向かいます。
さっき居た場所にサッカーボールを忘れられてました。しかし、あのきれいな破片はどこにも見当たらず、手分けして探したのですが見つけることができませんでした。
みんなガッカリしている中で、ケンジが八つ当たりの様にボールを蹴り上げると、ボールは高く上がり、空にドンッ!とぶつかります。
みんながそっちを見ると、あったあったと、指を指すのでした。
きれいなの 7色 @7colors
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