第4話 webで稼ぐ方法を知る。

書籍化作業中は色々とあり、大変でした。

色々と悩み、陰で色々な方に相談をしました。

そして、ある方とやり取りをした時の事でした。

もし打ち切られたら、暗黒騎士物語をやめて違う小説を書いた方が良いと言われたのです。


「受けそうな話を書き、ダメだったら途中で打ち切って違う話を書く。

書籍化しても続巻がないなら、なろうでも続きを書くのをやめて、違う小説を書く。小説家としてやって行きたいのならそうすべきだ」


つまり、打ち切られたらその小説には1文の価値も生み出さないので、小説家になりたいなら次の小説を書くべきというわけです。

この話を聞いた時、きっとそうなのだろうと思いました。

仕事としてやるのなら、それも仕方がない事かもしれない。

実際にそうされている方もいる。

利益を生まない小説は自ら打ち切る。

暗黒騎士物語は2014年から書き始め4年の付き合いになり、愛着もある。

仕事をして、時間もないので2つ同時に書く余裕は自分にはない。

暗黒騎士物語の続きを書くのなら、小説家は諦めなければならないわけです。

当時はそんな風に考えていました。

あるサイトを知るまでは……。







もやもやした気持ちのまま書籍化作業をしている時でした。

2018年6月、自分はマグネットという投げ銭機能のある小説サイトが出来た事を知ったのです。

※注)2021年現在はマグネットマクロリンクです。



マグネットの存在を知った時、衝撃でした。


「あれ、これなら書籍化しなくても小説家になれるんじゃない?」


基本的に印税は8~10%で、発行した部数だけもらえます。

つまり印税8%で1冊1000円の小説を1万部発行したら、80万円の収入になります。

ですが、投げ銭ならどうでしょうか?

マグネットは手数料として投げ銭の20%必要です。つまり1万人から100円の投げ銭をもらえば80万円の収入になります。

1万人から1000円得るのと、100円得るのとでどちらが楽でしょうか?

単純計算で1万人から年に300円投げて貰えれば年収300万。それだけあれば何とか生活は出来る。

100円も投げて貰えない作品を1000円の書籍にしたって売れるわけがない。

1000円の価値があるのなら、直接投げ銭を貰った方が良い。



小説家とは何でしょうか?

小説を書いてそれで収入を得る人の事です。

一昔前は出版社を通さなければ小説家は収入を得る事が出来なかった。

しかし、書籍化をしなくても小説家になる道ができた。

また同じころ広告収入を得られるノベルバの存在も知りました。

読まれた分だけ収益を得られる。

つまり、小説家の道は1つじゃない。

暗黒騎士物語に1円の価値もないとは言わせない。


実は暗黒騎士物語を続けるために小説家になるのを諦めようと思っていました。

ですが、諦めずに良さそうだったのです。







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