かって「悪食」達に救われた「転移者」と「モンスター含め『墓を建てる』」習慣を持つ(他称)「墓守」さんがメインの短編です。読んでると「中世ってクソや」になるかも?後半は派手な展開の「お祭り」ですから、不快感は我慢して最後まで閲覧して下さいませ。
一人は心の底に哀しみを抱き、また一人は己の力不足に焦燥感を抱いている。そんな二人が出会い、お互いがお互いの居場所となり、傷つきもがきながら、それでも前へと進んでいこうとする話。若者たちの熱さ、未熟さが、人生を諦めかけた大人には、なんとも面映ゆく、羨ましくなる。もう一度泥の中から立ち上がって、人を信じてみようという気にさせてくれる。読んでよかった。
本編含め、今時の流行りとは違う熱い物語を読みたい方にオススメの作品です。騙されたと思って読んでみて下さい!暇な年末年始にも飯テロ食らいたい方にもオススメ!