第6話 変化
9/11 14:45
結果から言えば、俺の渾身の一撃はいともたやすくはじき返され、返り討ちにあったのだった。
黒煙を目くらましに使った俺だが、ナガイには俺が見えていた。
いや、見えていたのでなければおかしい。ただの直感で完璧なカウンターを決めたとでもいうのだろうか。
ともかく、ナガイには俺が真正面から突っ込んでくるのが分かっていて待ち構えていたというわけだ。
俺とナガイが交わったのはほんの一瞬。
俺とナガイの魔法が交差し、その一瞬で俺は力負けし吹き飛ばされ意識を失った。
そうして今さっき目が覚めた。
時計を見やれば、時刻は14:45分を指しておりおおよそ三時間ほど気を失っていたようだ。
医務室に人がいる気配はないため、そのまま教室へ戻ることにした。
教室へ入れば少数のクラスメイトやヒナちゃんからの心配のまなざしが向けられた。
それを気にすることなく、授業を遮ったことを謝るようにヒナちゃんへ頭を下げ、自分の席へ戻り着席した。
着席した、まさにその直後、とてつもない衝撃と爆音及び爆発が俺たちのことを襲った!!
隣に隕石でも墜落したのではないかと思うほどの衝撃。
教室の窓・壁は一瞬にして砕け散り、空いたところから尋常ではないほどの突風が吹き向けてくる。
「「うわぁぁぁぁ!」」「「きゃあぁぁぁぁぁぁ!」」
教室にいた人は皆一様に爆発による爆風の被害を受けていた。
生徒の中には、とっさに土魔法を用いて壁を生成しようとしたものもいたが間に合わず、結局俺を含めた全員は吹き飛ばされ壁に打ち付けられる形でそのまま意識を失った...
君のためならば、命なんて惜しくない 朱鷺坂 @tocky77
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