第4話 日常3

 9/11 11:28

 1,2限の座学を終え3,4限の実習の時間になった。実習でやることは様々だ。

 まず、座学で学んだことを実際に行ったり、自分の使える魔法を更に発展させるための練習をしたり。はたまた、1対1の手合いをさせることもある。

 この手合いというのは先生が無作為に生徒2人を選出して、その2人で戦うというものだ。傍から見れば楽しそうに見えるかもしれないが、やってる本人、特に大した実力もない俺のような人にとっては最悪だ。

 実力のなさを公開処刑のように晒され、惨めな思いをするだけ。手合いの目的として、何が相手に通じて通じなかったのか、などを自分で考え自分の魔法をより良くしていくというのがあるらしいが...


 今日の実習は後半で手合いをするらしい。

(まさか選ばれたりしないよな...?)

 そんなことをふと思ってしまった。

 皆も経験したことがあるだろう。まさか、なんて思ったらそのまさかが起きてしまったなんてことが。

「それじゃあ、いい時間になったからそろそろ手合いの方やろうかなと思います。今日の2人は、メグロ君とナガイ君で!」

 と、ヒナちゃんの口からそう告げられた。


 ...どうやら、神様は俺の心中をしっかりと読み取ってくれたらしい。

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