☺️101ぴきめのひと

第1話

きえてしまいたい…。

なんで人は生きるにも死ぬにもお金がいるのだろう。

雀のように自由にごはんを探して飛んで、木陰で休めたら…。

生まれるにも死ぬにもルールもお金もいらない。

なんでこんなに生きづらい暮らしを人はつくってしまったのだろう。

一部のお金を持ってる人は利子で働かなくても暮らせていけるし、 やりたいと思った事業をおこす事も出来るだろう。資本主義だけにお金を持ってる人がうまくまわるシステム。

好きな事をして幸せになる為に生まれてきたとかきく事はあるけど、私は好きな職に就くと、かなりのパワハラにあった。みんながやりたい職業で、正社員の枠に入るにはそうなるのだろう。

最近はコロナ禍で物流会社の仕事をしたが、 ロッカーなどあらゆる所に防犯カメラがあり、 誰かが怪我したり、しそうになる度にルールが増える。書き出したらタウンページ並み。仕事の内容が少しでも変わると80m程先の作業内容のバーコードと自分のコードをスキャンして、何をいくつしているのかパソコンで管理する。平均以下だとハラスメントにならない言葉で圧をかけてくる。休憩時間もメールや動画をチェックする。通勤も近くに駅がないので送迎バスが一時間に一本あるが、到着は始業時間の数分前も稀な事ではない。遅れるならメールをするのがルールだったが、ぎりぎりにはバスは到着するのでタイムカードをきるまで気が気でない。

ここは小さな資本主義の末路なのかもしれない。

今はスマホで位置情報や誰と連絡をとり、何を検索し興味があるのかなんてすぐにわかる。それに最近

webの情報は都合の悪いものは削除されつつあるので現代版の図○○戦争。マイナンバーの社会保険で仕事や常備薬の履歴などもわかるらしい。

DNAと環境を組み合わせるとその人が犯罪者になる確率もわかるとTVで流れていたから そのうちDNAデータが入るかもしれない。

どうしてここまで管理したがるのだろう？

管理のコストがかからず便利だから？ 顧客情報管理は世間ではなにかとうるさいのに 一元管理。絶対流出しないなんて事はないだろう。それとは別にしれっとスマホの位置情報は毎日コロナを理由にTVでデータが流れている。個人は特定されないとしているが

個人から出ているデータを元にして出している情報なんじゃないのかな。とはいえ、こんな面倒くさい事考える人はクレームをいれるのさえめんどうだし、何処に言ったらいいのかもわからない。

こんな考え方なのでこの物流会社にもいられなかった。夢とわかっていても仕事が間に合わないと思い

仕事をして、目覚めてもまた仕事をする日々が続いた。追い立てられる空気感のなか、全ての事に興味がなくなり一瞬記憶がとぶ事があった。

好きだった事の感覚がなくなり、美味しいと思う味やエアコンの心地よいと思う皮膚感覚さえも罪悪感があった。エネルギー＝二酸化炭素排出という情報がすりこまれたのかもしれない。

赤ワイン煮込みやケーキが好きだったが精肉までの課程や搾乳、にわとりの卵が取られ、その後までの動画をいくつか観たあとからは美味しそうなんて呑気に感じれるものではなかった。ザンコクだからとかそんなひとくくりでは言えない映像だった。今もその工程を経て飲食店やスーパーへ豊富に並んでいる。

どうせすぐ殺すんだからと思ってのシステムなのか生まれてまもないヒヨコがオスメスに仕分けされ、箱へ投げ入れられる。仕分ける人は感情に薄い幕をはった様な表情と機械的な素早い動きを繰り返す。

折り重なり、すし詰め状態以上になったヒヨコの箱から、一羽ずつ高速のベルトコンベアで移動し、別のかごに入り養鶏場に運ばれる。成長した鶏が一羽ずつ籠に入れられる。平飼いの映像もあったが、ぎゅうぎゅう詰めで餌さをまくと普通は人に寄っていくと思うが、折り重なるように逃げていく。不自然に身体だけ大きくなり脚がささえきれず、動けない鶏もいる。

歩きながら下敷きになり死んでいる鶏をあたりまえの様に人が掴んでいく。食用はおおよそ40~50日程で来た時と逆再生の様に加工場へ運ばれ、秒速の流れ作業で処理されていく。メスの鶏は玉子を産むので長く生きることは出来るが、日に何度も産む様な環境のなか子宮はぼろぼろになって、生まなくなると加工場行きになるそうだ。

牛の加工も流れ作業でギリギリ入る柵のなかに一頭ずつ入れられ、頭に衝撃をあたえた後、処理が進められていく。途中ヘッドフォンをした人が映し出された。鳴き声や加工音をせめて消す為だろうがシュールな映像だった。

乳牛はなぜお乳が出るかといえば、子牛が生まれたから出る事に私は気がついてなかった。子牛は日に4回位お乳を飲みたがるそうだが、それを減らした分が搾乳される。母牛の乳に子牛が飲もうとすると痛くなる部品を取り付けて嫌がる様にする所もあるという。そしてまた期間をおいて妊娠させてを繰り返すそうだ。

そんな鶏や牛達の排出物は河川へ流れ、環境を悪化させているという。そして餌の大豆等を育てる為に森林が伐採される。餌用の大豆はおおよそが遺伝子組み換えの作物。世界で作られる大豆の80%位はそれなのだという。そして大豆や牛を育てる為の水が地下や河川からひかれる。人が飲む水が不足するが経済が優先で給水車で補われているそうだ。

せっかくつくった畑だが、耕す事で乾燥しやすくなり、砂漠化する原因のひとつとされる悪循環。畜産や農業に関わる人があまりにも多く、スポンサーにもなっているから、TVではこんな情報の賛否が議論される事もないのだろう。肉を食べるにしても全部ではないが遺伝子組み換え大豆の餌が使用され、早く大きくなるようにホルモンが投与される。加工の際にも様々な菌が付着している。オーガニックのモノも加工の処理は変わらないという事だった。

そして海はマイクロプラスチックで汚れている。ストローや袋が削減される事にはなっているが、ストローは汚染物質の数％にすぎないという。割合の多くを占めるモノののひとつに、漁で使う網が流されたり

捨てられて、汚染されているとの事だった。なぜその事が報道されないかというと、その観測を支えているスポンサーが漁業組合なので、感知していないと答えるのでは？との映像だった。そして漁業で大量に魚をとる事で食物連鎖がくずれ、魚はいなくなる可能性もあるという。その魚自体もダイオキシン等、様々な物質の水質汚染で健康に良いといえるモノではないそうだ。

これが全て本当のことなのか私にはわからない。

だけど、きちんと議論して確認はしないといけないんじゃないかと思う。最近は大豆などで肉にかわるモノやエビや魚を模した食品もあるという。食べるモノがなくなってしまうのはこのまま肉や魚を捕り続けるほうなのかもしれない。

育てる際に使用する水と土地を比べても、家畜が飲む水と餌を作る畑に水が必要で、土地は餌の大豆等をつくる農地と放牧する土地が必要になる。食肉をやめて全て人が食べる畑にすると、大豆などを育てる水と農地だけになる。

牛達が食べたり飲んだりする重さが体重に比例する訳ではなく減ってしまう。直接大豆などを食べる方が少ない水と土地で済み、家畜を育てる期間もないので時間も削減される。人口の増加により食肉を続けてもそれを賄うだけの土地も水も足りないそうだ。

栄養の面でも豆や海藻、野菜をオーガニックで育てて摂取する事で問題はないという。

化学肥料により土のなかの微生物が死んでしまい

土の栄養分が少なり結果、作物が育ちにくくなるそうだ。畑を耕すのを控え、草で地表を覆うと乾燥しづらくなり様々な作物を植えると土のバランスも良くなり育ちやすくなるそうだ。機械を動かすエネルギーも水も削減され様々な作物を食べる事が出来る。

家畜からでた糞も草などと合わせ処理すると有機肥料になる。河川への汚染も抑えられる。

肉食をやめれば、狭い所で飼われ様々な抗生物質やワクチンを投与される家畜もなくなり、耳をふさいで屠殺する事もなくなる。

数字で表すことは出来ないだろうが、ストレスを受けて育ち殺されていく想いは、食べられているなかに入ってはないのだろうか？

人が作り出した薬が投与され、効率化されたモノを食べ、自然界にあった細菌に名前をつけストレスをうみ、ワクチンを打ち、効率化重視の物を作り出してないだろうか？つくりたかったものはこれではないと思った事はないだろうか。

意味のない仕事はないと思って私は仕事をしてきた。だが効率化重視の物流会社で、返品の為、開封された一部の部品が何個も転がっていた。他の業者に送られるものもあれば、また販売されるものもある。もちろんクレームもくるが返金すれぱ問題ないというシステムだった。こんな会社が優良とされ株価を引き上げ世界のシステムをつくっていた。私はこんな会社や世界には居たいと思えない。

肉食としてではなく自由に放牧し、肥料をつくり畑にかえし作物を育て食べる。水や空気、土を汚すのをやめる事を仕事にして生き物のひと部分だと気がつくことが出来れば地球に居場所ができてひとつに感じ生かされていると思うことができるかもしれない。

全てが良くなる為におこる事と考えるなら新型コロナウイルスは国境はないと教えてくれたのかもしれない。そして目に見えないモノは存在していることも。細菌やウイルスも普通では見えないし、不安や優しさ希望もみえない。神様も。でも感じることはできる。

見える物よりみえないモノのほうがおおいということを教えてくれた。

マスクをつけてる、つけてない。ワクチンを打った、打ってない。壁を立てた、立ててない。これは人がしてる事。自然がしていることではない。他の多くの生きものはマスクをワクチンを壁をつくらずとも生かされている。生き物のひと部分だということを感じることが出来れば…。